2018年2月22日
[黒田]
なるほど。なんかもうシルクロード的な感じですね。
ではそこでようやく 写真 が出てくるんですね。香港の時から写真を撮っていたんですか?
[今道]
はい、フィルムで撮っていました。でもそれは教えるほどのスキルが無くて、何枚か撮ったら1枚良いのがあるみたいな感じで。撮っていた目的は生徒さんに花が枯れてもその写真を見たら「こんなのを作ったよね」と思い出してもらえるように、記録的な感じで綺麗な写真をずっとお渡ししたいなと思っていて、それでカメラを買って続けていたわけです。
[黒田]
なるほど。それはごく自然な流れですね。枯れていく物と残せる物として正反対という点で花と写真は良い相性ですね。
[今道]
写真をやりたいというのは、結構早い段階から取り組んでいたんですが、ロンドンにいた時に「日本に帰ってきたら勉強したい」と思っていたんです。
ところが、日本に帰ってきたら子供が生まれて、しかもフラワーアレンジメントの講師もやっているから時間がないし、かと言って入門したい先生にも出会えず、学べるような本もなく…でも雑誌には素敵な写真があるから、どうにかすれば撮れるはずだと思い全部独学で勉強しました。
[黒田]
雑誌にあるなら、もう撮れると証明されているような物で、物理的には絶対撮れるはずですもんね。分かりますがけっこう狂気の思考ですよ(笑)
[今道]
そうなんですよね、「なのに何故だ!」と思って、結構しつこく10年くらいフィルムで写真を撮っていました。今思えば、10年もよく頑張ったなと(笑)
でも後半5年くらいは何枚か撮った中で現像したら生徒さんにあげられるものが1枚あったから、ずっとそれをみんなに配り続けていました。写真というものは私にとって教えるものではなくて、 プレゼントするもの だという感覚だったんですね。
[黒田]
サービスの1つと言うか、教わりに来た方にそれを記録として残してお渡しする。
という事ですね。みなさん相当喜んだ事でしょうね。
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2024年04月26日 発行
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