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美しすぎる時代劇! 西島秀俊さんが語る、話題の映画『散り椿』の見どころ

美しすぎる時代劇! 西島秀俊さんが語る、話題の映画『散り椿』の見どころ

2018年9月27日

『MOZU』『クリーピー 偽りの隣人』『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』など、数々の話題作に出演し、多くのファンを魅了する西島秀俊氏。今日から公開の時代劇映画『散り椿』では、初共演となる岡田准一氏演ずる瓜生新兵衛の旧友であり、一人の女性をめぐる恋敵でもある榊原采女を演じている。

原作は『蝉ノ記』で直木賞を受賞した葉室麟の同名小説。日本映画界の巨匠として名高い木村大作監督との出会いに心躍らせたという西島氏に、本作の見どころを聞いた。

| 藩主の側用人として頭角を現す榊原采女を演じられた印象は?

非常に武士らしい人物ですね。言い訳がましいことを言わず、自分のやるべきことに向かっていく。殺陣にしても、新兵衛の荒々しい太刀筋とは真逆の、静かで洗練された動きというイメージでしょうか。

| 新兵衛と斬り合うシーンは圧巻で、強く印象に残るものでした。

木村大作監督が「見たことのない殺陣をやりたい」と仰って、殺陣師の久世浩さんと、武術の心得がある岡田准一くんが凝った殺陣を考え出してくれました。カットを割らず長回しで全体を撮るので、本当に斬り合わないといけない。撮影当日まで手が加えられるなど、まさに真剣勝負という感じでした。

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| 時代劇としては前代未聞の全編オールロケの撮影はいかがでしたか?

これも木村監督のこだわりですね。撮影はセットが一切なく、彦根城など歴史的な建造物で行われました。圧倒的な自然描写とともに人の心の美しさも描き出されていて、監督が目指した「美しい時代劇」が見事に表現されていると思います。

| 木村監督と言えば、あの黒澤明監督からも一目置かれたという熟練のキャメラマン。黒澤映画へのオマージュ的な意味合いもあるのでしょうか?

そうですね。黒澤監督の映画「蜘蛛巣城」では、主人公の三船敏郎さんに本物の矢を射掛けていますが、それと同じトリックが使われています。ぼくが現場入りした時に「試しにやってみよう」となって、矢を至近距離から放たれたときは焦りました(笑)。

クライマックスは雨のシーンなのですが、実際に土砂降りの雨が降ってくるという神がかり的な場面もありました。木村監督の映画にかける情熱には圧倒される思いです。

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| 監督との初仕事の印象をお聞かせください 。

ぼくがこの世界に入ったのは「映画の撮影所に潜り込みたい」という一心だったのですが、木村監督はまさに昔ながらの撮影所の空気をまとっているような方でした。人を引きつける力が大きくて、怒鳴られても愛情が感じられるので、現場がピリピリしないんですね。誰もが「彼のためなら苦労も厭わない」という気分になる、そんな監督と同じ現場に立ち会えたことは光栄に思いますし、「一生もの」の体験となりました。

映画は時代とともに変化していきますが、それを楽しみながら、今後も新しい映画作品の誕生に立ち会っていきたいです。

「散り椿」2018年9月28日(金)全国東宝系にてロードショー
ⓒ 2018「散り椿」製作委員会

【出演】 岡田准一、西島秀俊、黒木華、池松壮亮、麻生久美子、緒形直人、新井浩文、柳楽優弥、芳根京子、駿河太郎、渡辺大、石橋蓮司、富司純子、奥田瑛二

【監督・撮影】 木村大作 【脚本】小泉堯史

時は享保15年。藩の不正を訴え出たが認められず故郷を出た瓜生新兵衛(岡田准一)は、病に倒れた妻・篠(麻生久美子)から、かつての親友・榊原采女(西島秀俊)を「助けて欲しい」という最期の願いを託される。帰郷し、采女と対峙する新兵衛。不正事件の真相とともに妻の愛を知ることになるが、裏では大きな力が彼に迫っていた―。

直木賞作家・葉室麟の名作を原作に得て、日本映画界の巨匠・木村大作が挑んだ自身3作目の監督&撮影作品。


 

俳優 西島 秀俊さん

1971年東京都出身。
近年の主な出演作に、ドラマ&映画『MOZU』シリーズ、ドラマ「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」「奥様は、取り扱い注意」、連続ドラマ小説「とと姉ちゃん」など。待機作に、映画『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』(10月26日公開)、『人魚の眠る家』(11月16日公開)、『空母いぶき』(’19年公開)などが控える。

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