Special Issueビズスタ特集

過去の名作を現代の視点で見直すと新たな気付きが見えてくる。

過去の名作を現代の視点で見直すと新たな気付きが見えてくる。

2024年6月28日

この秋に上演の話題のミュージカル『9 to 5』への出演を控える別所哲也さん。同作は、ドリー・パートンの主題歌が大ヒットした1980年公開の同名映画の舞台化作品。2
009年にブロードウェイで上演され、数々の賞を受賞した名作だ。

令和の現代では犯罪級のセクハラ、パワハラ全開の不適切社長を3人の女性社員が懲らしめる…という痛快なコメディ。別所さんは問題の社長役を務めるが、その心境やいかに。今月のテーマ「サステナブルな暮らし」の話題とともに意気込みを伺った。

—社長役での出演オファーが舞い込んだ時の率直なお気持ちはいかがでしたか。

各種ハラスメントに厳しい今ならあり得ないほど不適切な人物ということで、「ぜひお願いします」と(笑)。現代の私たちの視点ではフィクションのように酷い男なので、特に女性
の方には痛快だと思います。共演の皆さんも実力派揃いの方ばかりで、きっと華やかな作品になりますよ。

—当時以上に強いメッセージを込めることができそうな作品ですよね。

彼のような人物が世界中にいた時代の物語ですからね。基本は楽しいコメディですが、今の目線で見るとグローバルで普遍的な気付きに満ちた作品として、この時代に上演する意義は大きいと思います。

—今回の日本版は上田一豪さんの演出ですね。

あの世界観を上田さんがどう料理されるのか楽しみですよね。演じる側としても、台本とは別に音楽が存在しますので、自分の演技でどう立体化できるのかと考えを巡らせています。この場面でサックスが鳴って、ここからワルツになるのはどうしてだろう…と掘り下げるのが楽しくて。

—映画や一般の舞台作品とはまったく違うのですね。

映画などでは監督をはじめスタッフやキャストの方々と空気感を作りあげていくのですが、ミュージカルの場合は最初から楽曲の旋律や楽器の音色が前提としてありますからね。最初から解像度が高いと言いますか、輪郭がビシッと見えるので楽しいですよ。

—ハラスメントとともに、環境意識も変わりましたね。今月は環境月間ですが、何か取り組んでおられますか。

おばあちゃん子だったこともあって、物を大切にする気持ちが強いですね。たとえば、身体が大きくなって毛糸のマフラーが合わなくなると、糸を解いて長めに編み直してくれたり。刺し身があると翌日に漬けで食べたり、その翌日にはチャーハンに入れたり…。

—今で言うアレンジ料理のようなものですよね。

そうですね。今のようにサステナブルという言葉で括らなくても、昔の日本には「暮らしの知恵」として受け継がれていたことがたくさんありますよね。ですから、新たにサステナブルな生活を心がけると言うよりも、子どもの頃に見た風景が今でも根底にあるんです。それを敢えて言葉にするのであれば、「物を大切にする暮らし」になる、と。

—素晴らしいお考えですね。では、最後に本誌読者へのメッセージをお願いします。

今回の作品では、3人の女性たちに僕がどうやっつけられるか楽しみにしていただければ(笑)。ミュージカルがお好きな方はもちろん、音楽ファンにもおすすめですので、とにかくノリノリで楽しんでいただければ嬉しいですね。

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