2018年2月22日
今回はフォトグラファー・カメラインストラクター・フラワーデザイナーなど多岐に渡って活動しており、定期的に開催しているフォトレッスンでは「分かりやすく楽しい」と生徒の女性から絶大な支持を得ている今道しげみ氏と、ヒーコ黒田明臣による対談をお届けします。
Index
● 1 今道しげみ×黒田明臣 対談「幸せな一瞬を残すための写真」
○ 1.1 ここまでの道のり
■ 1.1.1 日本でゼロからスタート
■ 1.1.2 二度目の転勤
■ 1.1.3 フィルムで花を撮り始める
○ 1.2 感動のデジタル一眼レフ
○ 1.3 商業写真を撮るようになったきっかけ
○ 1.4 フラワーアレンジメントからカメラへの移行
○ 1.5 私の存在意義
■ 1.5.1 料理写真
■ 1.5.1.1 「BAN GOHAN」シリーズ
○ 1.6 幸せな気持ちをカメラに残したい
■ 1.6.0.1 感動を写真で残す
■ 1.6.1 幸せに気が付いてない人が多い
■ 1.6.2 ワインの魅力
○ 1.7 自分のペースで出来る範囲を守る
● 2 プロフィール
○ 2.1 今道しげみ
○ 2.2 クレジット
■ 2.2.1 参考
今道しげみ×黒田明臣 対談「幸せな一瞬を残すための写真」
[黒田]
本日はよろしくお願いします!今道さんの事はAPA*を通して知ったんですけど、APAというのは広告写真専門の方々の集まりだと思っていたら、今道さんは広告だけではなくそれに加えて、フラワーデザイナーのスキルを生かして商業撮影もやれば、 リビングフォト* という教室も運営されているんですね。マルチすぎて驚きました。
そういった活動はいつ頃から行われていたんですか?
[今道]
遡るとまず、カメラより最初に花の仕事を始めたのが1990年です。27年前ににフラワーデザイナーとして働き始めました。その前はCAをやってたんです。25歳の時に結婚して、夫がロンドンに転勤になりロンドンに行ってすぐに子供が生まれたんですよ。
でも時はバブルで、みんな結婚や子育てよりも社会にどんどん出ていくぞと、女性の社会進出に希望あふれる風潮だったんです。その中で、私は子育てに専念していたら時代に取り残されていくような淋しさを強く感じて…。
ロンドンにいた事もプラスになるような今までのキャリアで出来る事はないか、子供がいても出来る事はないか色々考えたんですね。そこで考えて考えて、 「フラワーアレンジメント」 をやろうと思いました。その時、日本ではフラワーアレンジメントというものが広まっておらず、まだ生け花しかない時代だったんです。早速ロンドンでフラワーアレンジメントを習いに学校に行きました。
[黒田]
歴史を感じますね(笑)、ロンドンに行ってから、フラワーアレンジメントを始めようと思ったんですね、なんというかすごく合理的な選択にも感じます(笑)
[今道]
はい。それで私が行っていた学校では、先生がフラワーアレンジメントのデモンストレーションをした後、「来週これと同じようなものを作ってもらうから、花と入れ物を各自買って持ってきて。」と言うんです。多くの人はそこでドロップアウトしちゃって(笑)
[黒田]
段階を経て学んで行くのかと思ったらいきなり実践的ですね(笑)、ゼロから作るとなるとたしかに脱落者は多そう(笑)
[今道]
そう。無理!って(笑)でも私はそれがすごく楽しくて、1回のクラスのために花屋を3件くらいまわって、自分のイメージするところを見つけてきて作ったんです。そうしたら、日本人だけじゃなく、イギリス人の生徒さんからも「あなたのは、すごく良いわね」と褒められて、これはちょっと才能あるかも…なんて思いました(笑)
[黒田]
最初から頭角を表していたんですね!学校はどのくらい通われていたんですか?
[今道]
週一で3ヵ月ですね。そうしているうちに夏休みになったんですが、夏のイギリスはすごく花が綺麗なのでもう少し続けたい。自分の花を買いに行くときに3、4人分買うのも同じ手間だからお花の用意は私がするし、子供が預けられないという人は子連れでもいいから、私の復習のためにお花のお教室をやるので受けてみませんか?と言ったらみんな来てくれて、それがすごく評判になり、月100人くらい来て下さるようになったんです(笑)
[黒田]
すごいですね~!しかも異国の地でなんて。行動力にあふれていますね。
[今道]
日本人の駐在員の人もいて、しかも子供が預けられないし、お稽古事もいけない、でもお花を習いたいという人たちがいっぱい居たんですよね。その人たちは、お客様が家に来るので、おもてなしと同時にお花のスキルも習えるという感じですね。
[黒田]
もともとリビングフォトを今の形で始める前に、ロンドンの時から同じような形態でビジネスをやっていたと。
[今道]
そうですね。今と当時で違うのは、当時は子連れオーケーでした。そのかわり自分の子供も居るわけですが。
[黒田]
なるほど~。それも自分のライフスタイルに合せていたんですね。
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2024年02月23日 発行
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