2018年5月24日
[太田]
当時、ビジネスパートナーの上坂も自分も、今のこの時代に、紙の雑誌だけでなく、オンラインと紙と、もう1つ、絶対にリアルに体験できる場所がないとダメだと考えていました。なので、元々 雑誌 と ウェブサイト と イベントというのは3本柱でやるつもりでスタートしたんですね。
キャリアのスタートは サントリー だったんですが、7年ぐらい広報、PRの仕事をやっていました。そのときに広報誌の編集の仕事に関わる前には、PRイベントをやったりしたんですね。普通、編集者としてはあまり経験しないことかもしれませんが。
それともう一つ、ちょうどIMAを立ち上げる前の年かな。 「ハーブ&ドロシー」 というドキュメンタリー映画がありまして。アメリカ人のアートコレクターの老夫婦の話なんですけど、ひょんなことから日本での自主配給をお手伝いすることになりまして。映画の配給とかやったことないし、映画業界にもちっとも詳しいわけじゃないのに、監督の熱意に感化されて、無謀にも。
[黒田]
えええー!人の良さが極みに達してるじゃないですか!
[太田]
それが、本当に良い経験だったんです。
例えばパンフレット作るとか、そういう紙ものの編集を手伝うとか、PRを手伝うくらいはできるかなと思ってたんですよね。ただ、映画の配給はそれだけじゃないんですよね。素人4、5人で、試写会イベントから、クラウドファンディングから、取材対応から、スポンサー集めから、カタログ制作から色々をこなしていきました。かなりきつかったんですが、それをやっている中で、今まで自分が仕事をしてきたことの集大成のように感じたんですね。
その映画は結局すごく大ヒットして!初日に映画館の前に行列ができるほどの大成功だったんです。
[黒田]
なんと!しんどい思いが実った瞬間ですね。集大成素晴らしい。
[太田]
それまでしばらくずっと編集者で、紙の編集だけやってきたんですけど、そういうイベントを経験したときに、リアルの場の強さを改めて実感しまして。
佐々木芽生監督という方なんですが、トークショーを始め、何から何までものすごいエネルギーで一生懸命やっている姿を目の当たりにして、これからの時代、一つの大きな目標に対しては、様々な活動を複合的に組み合わせてやることが大切なんだなと実感しました。
話を戻しますと、こういった経験から、日本においてすごく小さなアート写真のマーケットに対して雑誌を始めることは、非常に「難しいだろうな」ということを肌身にしみてたんですね。だからこそ、紙とオンラインとイベントを組み合わせて、バランスよくやっていこうと。普通に考えて、しかもこんな贅沢な仕様の雑誌がペイするわけは絶対ないんで(笑)。
[黒田]
それ本当にそうです(笑)、絶対元取れないんじゃ?と思ってました。
【イベント風景】
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2025年06月27日 発行
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