2018年5月24日
[太田]
雑誌とイベントとオンラインと写真集のメディア事業をどうやって成立させているかというと、 IMA のもう一つの側面に 企業との取り組み がありまして、例えばブランドブックの制作だったり、イベントだったりするんですが、アーティストにも参加していただいてます。
アートを媒介にしたクライアントワークをして、自分たちは事業を成立させていってるし、アーティストの方たちにもきちんと利益が循環して作品が作れるようにという仕組みづくりをやっていきたいと思ってます。
[黒田]
そうなんですね。表に出ているIMAとは違うので意外ですが、筋の良い取り組みですよね。写真家に還元されているわけですし。
[太田]
アートと企業と結びつける媒介役は、創刊すぐから少しずつやっていたんですが、最初は、日本企業はほとんど関心を示してくださらなかったんですが、海外のハイブランドは本国がアートとの取り組みに熱心な企業が多いので、割とすぐにコラボレーションがスタートしました。
[黒田]
すごくおもしろいと思います。
[太田]
この6年7年近くで色々な取り組みをしました。
[黒田]
そういった取り組みを実行できるコネクションと人的資産があって、企画力もあると。
[太田]
抜けだらけですけど。ようやくかたちになってきてる感じです。
[黒田]
それは太田さんの戦略なんですか。
【IMA CONCEPT STORE】
[太田]
1番最初にスタートしたときは、イベントと雑誌とウェブという3つでどうにかなると思ってたんです。でも実際にはどうにかならなくてですね(笑)
そんなに甘くはなくて。ただ1つ、いい意味での誤算だったのが、 IMACONCEPT STORE をオープンしたことです。当初、スペースを持つということは考えてなかったんですよ。イベントは借りた場所でやるつもりだったんで。しかし結果的に自社のスペースを持つことになった。
ギャラリー とカフェとブックストアの運営は初めてのことだったんで、苦労しました。イベントを年に200回以上、展覧会もやって、写真集を制作し、本を売ってということを繰り返してきたんですね。本当に難しいチャレンジだったんですけど、現在に繋がる貴重な経験になりました。
やがて、ブランドブックの制作やイベントやパーティの企画、アーティストとの撮影といったクライアントからのお仕事が増えていくようになりました。
自分たちが B to C で発信していることを B toB で企業に評価していただけているようなわけです。この循環は、最初から思い描いていたわけではなかったんですが、一昨年ぐらいからようやく、こういう風に回っていくんだなというのが見えてきました。暗闇の中を手探りしながら、ようやく、です。
[黒田]
でも結果的にこの形を見出すことができたと。いいものを作っていれば、それがわかる人には強い需要となるんですね。 アウトプットを妥協しない という 一貫性 があったからでしょうね。
[太田]
いまはメディアとしての発信とクライアントワークが、うまく循環している状況です。
[黒田]
理想的です!
[太田]
そうですね。アーティストに還元できていることも少なからずあると思うので。
[黒田]
あると思います。特集で季刊誌として毎号20人写真家を紹介していますとなったら。アーティストもどんどん循環していきますよね。本誌に留まらずアーティストが写真を生かす道を提供しているわけですから。数ある写真専門誌の中でも特異なレイヤーを担われているのかなと思います。取り扱う写真にも活動範囲にも国境がないですし。
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2025年06月27日 発行
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