2018年5月24日
[太田]
いわゆるアート写真、作品として制作されているものは、商業誌で撮られる写真と違って、かなりの長い時間をかけて、数年や数十年という単位で作家が創り上げているのも多いわけです。IMAではそういう作品を紹介させていただくので、旬に流されずやっていこうという意識もあります。
ですからなるべく陳腐化しないような内容で、いわゆる情報的なものはオンラインでやればいいと思っているので、極力誌面にはいつ読んでも古びない内容で、あとになって見た時にと写真史の一時代をきちんと記録していたことになるような、そういう雑誌にしたいなと思っています。
[黒田]
なるほどなるほど(笑)、お聞きしたかったことを先に言われてしまいました(笑)。
[太田]
ああそうですか。すいません(笑)
[黒田]
いえいえ、まさに感じていたことなので、嬉しいです。こうなのかなと思っていた部分がビンゴで返ってくるので。びっくりしました。こういうことは多いんですけど。
実は、まさに2つ思っていたことがあって。1つは紙をはじめとする こだわりの部分です。写真って批評家の方とかエディターの方もそうだと思うんですけど、写真として特集する以上は言語化しないといけない領域があるとも思っていて。それはメディアという媒体としてある以上、必要ですよね。それを美術館のステートメントであったりとか、作家さんの作るステートメントかのように、すごい真摯に言語化されているなあというイメージがある一方で、IMAを拝見していて言語化されていない部分を非常に尊重されているなと肌感覚で感じる部分がありました。
それは紙のこだわりもそうですし。まさに五感で感じている部分を非常に大事にされていると感じた点が理由です。
もう1つ。読んでいて、先ほど写真集と雑誌の間みたいなお話がありましたけど。陳腐化しないですよね。自分が読んでいて1番感じたのは、これはたぶん10年後に家に置いてあったら、ある種の写真史になるのではないかなというのを非常に感じていました。特にコンテンポラリーな写真家の方を、国内外問わず特集されている印象があるんですけど、それを例えば20年後に見て、当時特集されていた誰々が巨匠になりましたという段階で、 IMA のスタイルで特集されている記事を見返すと歴史書のような感覚を覚えるのではないか?と思うんですね。それが先ほどおっしゃられていたような、写真家が
残そうとしているものを同じように残そうとしているというところにも繋がっているのかなと非常に感じています。「やっぱりそういう意識なんだ、良かった」というのがフォトグラファーとしての素直な感想です。
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