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クリエイターとして仕掛ける未来【写真と生きる】

クリエイターとして仕掛ける未来【写真と生きる】

2019年2月22日

4 Silent Birds について

名称未設定-1Photo by Haru Wagnus

[黒田]
しかし、その2名の撮影がターニングポイントで、いまにつながってるんですね。

[ハル]
そうですね。初の仕事がそれだったので。

「えー?」なんて思いながら。

[黒田]
いやすごい。

[ハル]
それが一番最初で。じゃあ仕事でやってみるのもいいのかなっていう風に思ったきっかけですね。

[黒田]
なるほど。そっから色々写真の仕事をやられているじゃないですか。それでちょっと気持ちが変わった感じなんですか。

[ハル]
そうですね。そこからは前向きにある程度は。メインの仕事はさっきの オーディオでやらざるを得ないんですけど、もうちょっと幅を広げようと いう感じで。

[黒田]
今はオーディオもやられてるんですか?

[ハル]
ええもう、ずっと。そっちが収益としては大きいですね。スタッフも抱えていますし。なので未だに続けていますね。

丁度2年前に写真の仲間たちと何か面白いことできないかなと思ったんで す。オーディオの仕事に関していつまで続くかわからないなとずっと懸念 をしていたので。

今だにオーディオの仕事の調子は悪くなっていないので ありがたいんですけど。いつまで続くかわからんとはずっと思っていて、新しい仕事をしようと思って急に腕時計のメーカーを始めたんですよ。

[黒田]
また全然違うことをはじめたんですね(笑)

[ハル]
腕時計のブランドやろうと思ったのが、新しいことやりたいなと思った時にアパレルの好きなことをやりたいなと思ったんですよ。

さっき言ったカルティエのこととかもあり、ちゃんとしたモデルさんも撮ろうという意識に変わったんですよね。ファッションモデルさんとかも撮りたいなと思って。

そこからファッションモデルさんとかと結構コラボするようになりました。そのうちに僕自身ファッション的な仕事もしたいなと。それもあって腕時計のブランドをやるの面白いかなと思って色々と調べていたらこれできるかもしれないなと。

で、やろうと決めてスタッフをハンバーグ屋さんに呼んで「腕時計のブランドをやります。」って言って皆「えっ!?」ってなってました。

[黒田]
音響のスタッフに言ったってことですか?(笑)

[ハル]
ええ、音響のスタッフにです(笑)

スタッフとうちの嫁と。3人で話して。「あー…わかりましたぁ」「僕たちはハルさんについていくだけなので!」みたいな。素直に受け止めてもら いました。

[黒田]
それすごいな(笑)

それ、時計を今まで仕事で取り扱っていたわけではないんですよね?

[ハル] 全くないです。好きではありましたけど。

[黒田]
作るところからって感じなんですか。基本はOEM?

[ハル]
OEMというかデザインを自分で起こして工場に発注してメーカーとして作 るような流れです。そこのデザインは自分でちゃんとやればいいやと思っ て。

[黒田]
服とかだったら工場に発注とかあると思うんですけど時計ってそんなにメジャーじゃないですよね。結構調べないと難しそうですね。

[ハル]
中の構造はこれとかムーブメントとか使う針とかの種類とか型番よく見て ちゃんと調べて、これとこれ組み合わせたらどうなるのかとデザイン起こ してみたりして、パーツを組み合わせる感覚に近いですね。

[黒田]
そうですね。あとは工場がどれだけできるかですかね。仕入れは工場でやってるんですよね?

[ハル]
そうです。

[黒田]
じゃあ工場がどれだけ仕入れできるかみたいな。工場決めるのが結構大変

そうですね。

[ハル]
そうですね。なんだかんだ慣れないから時間はかかりましたけど。やろうと決めてから発売まで1年近かったので。

[黒田]
ああ、そうですか。

[ハル]
どうしても慣れなすぎるとね(笑)

[黒田]
いやいやでも、早いんじゃないですか。1年だったら全然。

[ハル]
まぁ今の時代のおかげだと思いますね。

[黒田]
いや凄いですね。だってテストして、実物もみないとわからないじゃないですか。

[ハル]
そうですね、結構。いかに自分のニュアンスを伝えるかとかディティールを伝えるかとかが凄く難しいので。

[黒田]
ちょっと話は変わりますけど、自分はInstagramで人類との交流ってほとん どしていなくて。ハルさんは4SBのキャンペーンだったりでInstagramの フォトグラファーとコラボしたりしてるじゃないですか。

そこで、その ネットワークというかコミュニティの存在にけっこう驚いたんですよね、こういう出会い方や遊び方があるんだと。

[ハル]
なるほどね。横のつながりが広いというか輪が凄く大きいんですよね、Instagramは。ほぼ皆友達状態になっています。写真やってる連中は。

[黒田]
そうですよね。自分はInstagramで友達はできたことないです(笑) 外人がた まにメッセージしてくるくらいで。

モデルでつながった子はいますけど。

[ハル]
フォトグラファー同士も撮影しに皆で行こうみたいなノリで集まるんです よね。被写体とカメラマンオンリーじゃなく、皆でどこどこに行こう、撮 影行こうみたいなちょっと小旅行気分で繋がっていき、そこでお互い撮りあったりとか風景も撮れば花も撮ったりとか。

そこで仲良くなって今度遊 びに行こう、今度誰誘う?みたいな感じでどんどん繋がっていくんですよ ね。

[黒田]
コメント欄でやり取りするんですか?

[ハル]
コメント欄もありますし、今はInstagramにDMができましたけれど、前は DMできなかったので。

当時はTwitterをそれ専用に立ち上げてましたね。要 は鍵垢なんだけれどInstagramの連絡用にTwitterで今度いついつ行こうみた いな感じで盛り上がったり。

[黒田]
あ、そういうことなんだ。

[ハル]
撮影会で皆繋がったりとか、あとはInstagram自体が公式の大きいミート(フォトウォーク)をやっていたんですね。撮影会。

[黒田]
それ聞いたことあります。あれ撮影会なんですか。インスタミートでしたっけ。

[ハル]
そうですね。あれを結構5年前くらいに初めてやってそれからは何回も。年 に2、3回くらいかな。そこで知らないもの同士結構繋がったりとか。

[黒田]
なるほど。じゃあそれで結構横の繋がりができたんですね。

懐かしのmixiとかでもオフ会みたいなのはありましたけどそういう感じです かね。

[ハル]
そのノリに近いんじゃないかな。でもそれだけじゃなく、日々の投稿で地 域関係なく皆が繋がって、誰かの作品に憧れたり、誰かの撮った場所に 行ってみたりで、輪が広がっていきました。Instagram独自の写真文化が出 来上がっていきました。

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