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アートは人を救うものだと思っている【写真と生きる】

アートは人を救うものだと思っている【写真と生きる】

2018年7月26日

8月11日「山の日」オープン!

[黒田]
実際、浅間国際フォトフェスティバルの期間はけっこう長いじゃないですか。その期間中はずっと常設されている展示であったりとかイベントやワークショップはあるとは思うのですが、そのあたりのスケジュールはHP上で発表されていくんですか?

[速水]
はい。すべての期間中で展示はお楽しみいただけます。

8月11日「山の日」にオープンなのですが、11日から19日のお盆の時期に関しては全力で皆さんをおもてなししますので、ワークショップやイベント等を毎日何らかの形で行いますし、あとはお食事関係もキッチンカーに何台か来てもらいますしマルシェもできる予定です。そのあとは週末を中心にイベントやワークショップ、お食事等はご用意する予定です。

隠れた御代田の魅力

[黒田]
本当に夏なので皆さん避暑地それこそ軽井沢に行かれたりするじゃないですか、その感覚で遊びに行けるということですね。

[速水]
是非、バッチリです。
御代田の良いところは軽井沢から車で来ることができるのですが、軽井沢で新幹線を降りてしなの鉄道という鉄道に乗っていただくと、3駅、15分程度で御代田駅に着くんですよ。そして御代田駅から歩いて7分くらいのところに美術館がありますので、美術館でビールを飲んだとしても大丈夫。電車で軽井沢まで帰れてしまう。
すぐお隣の佐久市にある「ヤッホーブルーイングよなよなの里」にご協力いただけて、会場で生ビールも飲めます!軽井沢高原ビールや夏限定のビールにしようかなんて考えています。

[黒田]
コラボレーションが多いですね。

[速水]
そうなんです。やはりもちろん自治体と共に歩んでいきますし、 近隣の事業者さんだったり、仲間をどんどん作っていきたいです。また、同時にスポンサーさんも募集していますので、いろんな形で皆さんと共に作るフェスティバルにして、全ての人に開かれた楽しい場所にしたいという想いです。

[黒田]
アマナが掲げる「Living with Photography」というテーマで、生活の中に写真をというコミュニケーションというところで、それで普段写真を撮る撮らないとかではなく、見て楽しむ人であったり、見ていない人もむしろ見て楽しめる、知ることができる場所を作ろうというプロジェクトだと思うのですが。逆に写真をやっている人間がいて、そこで写真を観光がてら撮るとか、写真にすでに興味がある人たちが行って楽しめるようなところもケアするということですかね。

[速水]
はい、基本的にはワークショップ等に関しても、様々な写真の楽しみ方を提案しています。例えば、お子さんといらしていただいて、マーティン・パーの作品を見ながら同じように塗り絵をしていただくとか、あとはうつゆみこさんという「きもかわいい」作風の女性の作家さんがいらして、イカや野菜やエリンギなどを使った作品を撮られているんですが今回は御代田は高原野菜が名物なので、御代田のレタスを使った作品を作っていただいています。そのうつさんのワークショップとか。

[黒田]
それを使った写真を撮ろうという。

[速水]
そうです、そういった本当にただひたすらに楽しいワークショップなどもありますし、他にはより深いコンテクスト的なところに食い込み、作家の作家性を直に聞くというようなワークショップ等もありますし。

[黒田]
様々なレイヤーにフォトグラファーがいると思いますけど、全員ウェルカムという感じですね。

[速水]
はい。皆さんウェルカムです。先ほど私共の小山というカメラマンが御代田の四季を撮っていますというお話をしましたけども、この1月にエコールみよたという公民館で一度展示をしたんですね。そうしたら小山と私が一緒に設営をしている時に、たまたま公民館に用があっていらした町民の方が近くまで来てくださって「これはどこから撮ったの?何時?」って聞いてくるわけですよ。

地元の写真が好きな人たちなんですよね。まだ気づいてない自分の町の魅力というものがたくさんあるよ、というのを違った目線で見せるのももちろん私たちの仕事ですし、写真の写真性みたいなところだと思います。そういうことをしていくことで、「我が町再発見」ではないですけれど、カメラ好きの人たちが新しいアプローチで撮っていただくということもできるようになりますし。

アトラクションのような作品構想

[速水]
あと、目下製作中の「猫も杓子も(catgraphy)」という作品があるのですが、約3mの巨大なオブジェの猫がカメラを構えているというものなんです。私たちが猫の前に立つじゃないですか、そしてタッチパネルで操作すると、上から猫が私たちの写真を撮ってくれるという。もちろん猫を私達も写真に撮るじゃないですか、撮って撮られるという皆が面白がれるような作品です。

[黒田]
これはフェスティバル中に常設されるものですか?

[速水]
常設しています。

[黒田]
もうアトラクションに近いような要素までありますね。

[速水]
写真をテーマに色々楽しんでいただける仕掛け、それが五感で楽しむということだと思うんですね。ものすごい大きな猫がカメラを構えているところを見上げながら写真を撮ってもらうみたいな。普通ないじゃないですか。

[黒田]
ないですね(笑)
すごいなと思うのが、そういう需要が未知の領域に対しても全力でやってるじゃないですか。その不安の抑え方というか。プレッシャーとか相当なものでしょうし、なんかそういうところが気になってしまいます(笑)

[速水]
不安100%です。毎日動悸がとまらないです、本当に。

[黒田]
それはちょっとお察しします。

[速水]
やはり私たち法令遵守で、どの高さなら問題ないかとか、構造上安全かどうかとかも検証しながらやります。また、他にも例えばいろいろな展示、木々の間に大きな写真が揺れているとか、展示の屋外はすごく日差しの強いエリアなので、タープのような日よけでもあるし作品でもあるようなものとか。そしてそれは高低差を使ってある場所から見下ろせるような、そんな仕掛けも構想中です。

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