2018年9月27日
[黒田]
そんな500pxを手放していったのはどういう心境の変化や出来事があったんですか?
[エフゲニー]
そうですね、まず2015年頃から徐々に500pxの業務からは離れていきました。その頃初めて中国に行ったんですよ。もともとは視察目的だったりしたんですが。
そこで見た景色は僕にとって” 未来 ”そのものでした。人々とテクノロジーが密接に関わる、新しい生き方だと感じたんです。
[黒田]
確かに。自分も中国におけるテクノロジーと生活の共生は物凄いパワーを感じています。これまでの先進国では決断できない導入を盛んにされている印象というか。
[エフゲニー]
そうなんです。それがとても衝撃的で、それから北米での生活とも比較するようになりました。特に500px創業の地カナダでは人々にとって仕事は楽しみながら行うものという文化があり、そこに競争という概念自体がなかったんです。
そこが決定的に中国は違う。どんな産業でも競争が起こっていて、それにより常に進化し、新しい技術が生まれてくるのを目の当たりにしました。
非常に面白い。その競争の世界の中に自分の身を置きたいと強く思いましたね。
[黒田]
またしてもエフゲニー氏にとって大きな転機が訪れたわけですね。
ということはまた500pxにとっても転機が訪れたんでしょうか(笑)
[エフゲニー]
そうですね(笑) その頃、2014年ごろに共同創業者が500pxを去って、僕自身の仕事も会社のマネージメントの仕事に変わっていきました。
所謂”プレイヤー”としての仕事がなくなっていき、徐々に仕事から得られる刺激も減っていったんですよね。そのあたりからアジア中を旅するようになったこともあり、新しい人生を歩み始めようか考え出しました。
[黒田]
アジアとのつながりがやっと出てきましたね。
ようやく一番気になる、なんでエフゲニー氏が今ここ日本にいるの?というところに近づいてきた気がします(笑)
[エフゲニー]
最後に500pxへの投資を受けたのが中国の VCG (Visual China Group) (中国最大のストックイメージサービス)でした。
そこから中国との連携も日に日に増していったんです。
[黒田]
なるほど、ここでVCGが出てくるんですね。
ということは500pxにいよいよその時が近づいてきたということですよね。
[エフゲニー]
そうですね。
2018年3月に500pxの業務から完全撤退。 VCGへの事業売却を行いました。
自身もまた新しい刺激が必要だと思ったので次のステージへ登ることにしたんです。
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2025年06月27日 発行
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