2020年10月30日 PR
若い頃の武器が馬力なら、年齢を重ねた現在は知恵。継続は力なりとはよく言ったもので、特段に意識していたわけではなくても、ミドルエイジにも差しかかれば、公私とも、それなりの経験が蓄積されているものだ。
かつて自分が直面して乗り越えた、あるいは乗り越えることに失敗した事柄なら、これからの行動に活かすことができる。だが、これまでに経験していない場合はどうするか。それが社内であれば担当部署に依頼できるが、プライベートならどうだろう。健康面で不安があるなら医師や薬剤師を訪ねるし、長期化するなら「かかりつけ」として頼ることになるだろう。
同様に、「家族のこれから」について「まったく考えたことがない」という人は稀だろうが、ではどの程度掘り下げているだろうか。高齢化社会の本格到来を受け、約40年ぶりに改正された相続法が段階的に施行されているが、これを調べてみたことはおありだろうか。「両親が亡くなって空き家ができたらその時に考える」「土地があるから売却すれば大丈夫」と、漠然とした考えでひとまず安心している家庭も少なくないはずだ。だが、空き家の放置には何倍もの固定資産税がかけられ、土地を売ろうにもその前に相続税の支払い期限が来ることもある。時には計算した額を見て驚くことも。
自分が経験していないことであれば、専門家の意見を仰ぐのが解決の近道。体調不良の時は議論の余地なくクリニックに出かけるように、マネーについても「早期発見」が重要だ。両親が亡くなり、実家の敷地の土地活用を考え始めるのでは、あまりにも遅い。現地調査からプランの立案、設計、施工、入居者募集を経て、よく耳にする「家賃収入」の初回入金分が銀行口座に振り込まれるまでどれくらいの期間がかかるのか、少し考えればご納得いただけるはずだ。
こと相続にまつわる問題は、これから勉強を始めたところで専門家には及ぶべくもない。今すぐできることと言えば、自分と家族の現実を知り、体系立てて「その時」を予測することだ。
さて、あなたの身のまわりには、相続対策について心から頼れるパートナーはいるだろうか。次ページでは、それこそ「なぜ対策が必要なのか」について神奈川県内で活躍する専門家の意見をうかがってみたので、さっそくご紹介しよう。
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2024年11月29日 発行
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