2019年11月28日
公益社団法人日本広告写真家協会(APA)会長であり、「広告写真はエンターテイメント」を信条とし、約45年間に渡り広告写真家として活動。現在は写真展「白鳥真太郎 広告写真館」を開催しており写真家としても第一線で活躍している白鳥真太郎氏と、ヒーコの黒田明臣氏の対談をお送りします。
Index
■白鳥真太郎 × 黒田明臣 対談「写真を糧に生きている人を写真家と呼ぶ」
●1 広告写真と作家性から考える写真家の条件とは
○ 1.1 仕事と作家の狭間
○ 1.2 技術と才能
○ 1.3 人の中にいること
○ 1.4 情熱のコントロール
●2 広告を撮る
○ 2.1 突き詰めた写真
○ 2.2 選択して集中する
●3 SNS時代フォトグラファー
○ 3.1 100人のカメラマンに、100人の写真家に
●4 プロフィール
○ 4.1 白鳥真太郎
○ 4.2 クレジット
日産自動車 PAO ポスター(1988年撮影)
[黒田]
いろいろな会合で皆さんがいる中でお話しすることが多かったですが、こうして白鳥さんとゆっくりお話するのは初めてですね。この機会に、展示の件をはじめ今まで聞いてみたかったことをお伺いできればと思っています。
[白鳥]
はい、今回はよろしくおねがいします。
[黒田]
早速ですが、今でこそ写真を仕事にしていますが、自分はいわゆるフォトグラファーとしてレールを歩んできた人間とは違います。そして、そういう人が少しずつ増えてきているということは、白鳥さんもご存知かと思いますが、最近のクリエイティブや次世代型の写真家さんをどう思いますか?
[白鳥]
うーん、あの僕、SNSはほとんどやらないからわからないんだけども、駅とか毎日歩くと目に入るのはデジタルサイネージだけれど心に残るものは少ない。こちらも移動していて映像も動いているから頭の中に沁みてこない。「おっ!」と思った瞬間にはもう切り替わってる。あれなんであんなになってしまったのだろう。
[黒田]
紙よりローコストで見せられるという良さがありますからね。同様にSNSとかでもタイムラインってすごいスピードで見るから、いかにコンマ何秒でそこに目を留めてもらえるか?みたいな次元にもなってきちゃってるんですよね。
[白鳥]
そうそう、そうするとね「何だこれは?」っていう立ち止まって思考することになってないんだと思うんですよ。それがすごく…。
[黒田]
もったいないという思考ですよね。いいなっていうものにじっくり触れるというよりかは、もう反射行動に近い。「なんか美味しそうだな」「可愛いな」っていう1次反応があって、そこで完結する設計になってるんですよね。じっくり味わうようには誘導されていない。そこに興味のある人が、写真でもなんでも深堀りしていって仕事にしたりということになってるんでしょうけど。
しかし、周りの先輩方を見ていると、アーティストとしての個体戦闘能力が高すぎるじゃないですか。ネットネイティブな層というのはコンテンツ消費に関する感覚がちょっと違うと思います。
[白鳥]
なるほどね。でもそれではアートは残らない。
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