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⽇本⼀周の旅でもらった恩を、世界中に返したくて始めた旅【写真と生きる】

⽇本⼀周の旅でもらった恩を、世界中に返したくて始めた旅【写真と生きる】

2019年12月19日

撮りたい景⾊を撮りに⾏くための旅

[⿊⽥]
世界⼀周したってことは、旅⾃体も好きなんだよね?

[こんちゃん]
そうですね。だけど、カメラがなかったら⾏かなかったと思います。撮りに⾏く、って意識があって。

[⿊⽥]
なにか「⾷べたい!」って根源的な欲求に向かうような勢いで、なにかを「撮りたい!」って、まっすぐに欲望に向かっていけるのが凄いと思うなあ。海外に⾏くってだけで、⾃分はあれこれ考えてしまって⾯倒だとか時間がかかるとかってやめてしまったりしてしまう。

[こんちゃん]
好奇⼼が旺盛なので、「⾏きたいから、⾏こう!⾷べたい、よし、⾷べよう!」みたいな感じで⾏っちゃいますね。

[⿊⽥]
すごい。これは持論ですが、欲望に忠実というか⾒たいと思ったら⾏くとか、そういった精神って写真家には重要な資質だと思っているんだよね。⾜を使う⼈はやっぱりいい写真を撮っているし、⾜を使わないと撮れない世界でもあるなと思う。例えば、ドキュメンタリーとか。それが写真の神髄というか、⾃分が⼀番好きなジャンルの写真なんです。⾃分が撮っている写真とは全く異なるけど(笑)

だから、こんちゃんは、すごくのびのびとしていて、そこがいいなって。

[こんちゃん]
すごくはないですよ。ほら、⿊⽥さんも、ラーメン⾷べたい!って思って、⾷べに⾏くこととかってあるでしょう?

[⿊⽥]
そうだね。でも、その前にやらなきゃいけないことが沢⼭あるからUberEatsで済まそうとなる⽅が多い(笑)でも、うなぎを⾷べに名古屋へ⽇帰りで⾏くことはあるかな。

[こんちゃん]
え、新幹線ですか?何してるんですか(笑)

[⿊⽥]
好きなお店があって(笑)。って、話がそれたけど、こんちゃんのなかでは、旅に「⾏きたい」と「撮りたい」の両⽅が、うまくかみ合わさっている感じなんだね。

[こんちゃん]
⽇本で普通に⽣活している分には、カメラを握る機会がないですからね、ほとんど。やっぱり、どこかに⾏って、そこにある景⾊を撮りたい。⾃分の中で、旅と写真は切っても切り離せないです。

SNSで⾒てくれている⼈がいるから、頑張れる

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[⿊⽥]
海外を旅していて、つらいと思ったりはしないの?トラブルも多そうだし、⼤変なこともあったと思うんだけど。

[こんちゃん]
海外でつらいこと、めっちゃありましたよ。死にかけたこともあります。

[⿊⽥]
そういうことがあると、不安にならない?

[こんちゃん]
⾒てくれている⼈がいるから頑張れている、ってところはありますね。僕はTwitterやInstagramといったSNSで写真や⽂章をずっと発信していて、それは⼤きいです。

[⿊⽥]
⾃分の後ろに⼈がいる感じかな。⾃分を律する気持ちが⽣まれるというか。

[こんちゃん]
そうですね。その⼈たちが期待している⾃分になりたいと思える。ここでだらけたら僕じゃないな、って気持ち。SNSを毎⽇更新していたからこそ、余計にそう思う。

読んでくれている⼈がいるからブログを書いていたし、チェキを贈ったら喜んでくれる⼈がいるからチェキを贈っていたし、笑顔になってくれるから写真を撮っていた。「楽しみにしています」って声が、励ましであり、いいプレッシャーにもなる。

[⿊⽥]
⾃分の欲求に向かって、⾷べたいとか、⾏きたいって好奇⼼を出発点にしながらも、「誰かのため」になっている⾏動がある。その相乗効果が、とんでもない⾏動⼒を⽣むんだろうね。なんとなく話を聞いていてわかったのは、こんちゃんの原動⼒は、「⾃分のやりたい」と「誰かのため」のかけ算だ。

[こんちゃん]
まさに、僕はそれが⾔いたかったんだと思います。

[⿊⽥]
⾃分がやりたいし、⼈のためにもなるかもしれないという、この相乗効果があれば、めちゃくちゃ遠いところまで⾏ける気がする。⾃分の原動⼒もそれに近いものがある。我々だけじゃなく、いろんな⼈が、⼈のための⽅が、頑張れることっていっぱいある。⾃分のためだからこそ頑張れることもある。でも、そのかけ算になったときが⼀番強い。

[こんちゃん]
すごくしっくりきます。

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