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1300年以上の時をつなぐ、飛鳥のロマンにふれる。

1300年以上の時をつなぐ、飛鳥のロマンにふれる。

2022年1月27日 PR

“日本人の心のふるさと”を
テーマに飛鳥の歴史を探訪

1300年以上の歴史を持つ飛鳥。大化の改新を経て律令国家が初めて形成された飛鳥時代、政治と文化の中心として栄えたのが現在の奈良県明日香村周辺だ。仏教や大陸文化が伝来し、特別史跡にも指定される数々の古墳が残る。

昭和41年、古都保存法が制定され、明日香村は「古都」に指定。昭和55年に歴史的風土の保存と住民の生活を保護するための「明日香法」が制定され、都市開発の波から守るための様々な努力がなされてきた。

そんな飛鳥の豊かな自然と文化的遺産の保護や活用のため、国土交通省により整備されたのが「国営飛鳥歴史公園」だ。「高松塚周辺地区」「甘樫丘地区」「石舞台地区」「祝戸地区」「キトラ古墳周辺地区」の5地区、総面積60ヘクタールからなり、各々特色ある公園づくりを行っている。

高松塚周辺地区は、明日香の旅への玄関口。かつて、飛鳥美人の壁画などで考古学ブームを巻き起こした高松塚古墳は、今年3月で壁画発見から50周年を迎える。甘樫丘地区にある甘樫丘展望台は、飛鳥古京を一望できる丘。蘇我入鹿を暗殺した大化の改新の舞台や大和三山、藤原京跡など、飛鳥の歴史舞台を望める地だ。

石舞台地区・祝戸地区にある石舞台は、1400年前の岩肌に触れることのできる明日香村を代表する史跡。一番大きな天井石は推定77トンあり、どうやって石を運んだのか、なぜ石室がむき出しなのか、その謎は尽きない。そして、キトラ古墳周辺地区では、渡来人から伝わった様々な技術の体験プログラムが用意されている。

藤原京の中心、朱雀大路を南へ延ばすと、多くの天皇陵や高松塚古墳、キトラ古墳が一列に繋がっており、それを「聖なるライン」とも呼ぶ学者もいる。はたして飛鳥に王家の谷はあったのか…古代飛鳥へのロマンが広がる。

甘樫丘地区

采女の 袖吹き返す 明日香風
  都を遠み いたづらに吹く
         志貴皇子 (万葉集 巻1-51)

7世紀前半に蘇我蝦夷・入鹿父子が邸宅を構えていたとされる「甘樫丘」。明日香村と大和三山の畝傍山・耳成山・天香具山、藤原京跡など素晴らしい景色を楽しめる眺望の丘だ。伝飛鳥板蓋宮跡、飛鳥寺、入鹿首塚などもある古代史の舞台となった場所。万葉の植物園路では万葉集にうたわれた植物も観察できる。

  • 甘樫丘展望台
  • 万葉の植物園路
石舞台地区・祝戸地区

明日香川 川淀去らず 立つ霧の 
  思ひ過ぐべき 恋にあらなくに
         山部赤人 (万葉集 巻3-325)

蘇我馬子の墓とも伝えられる石舞台古墳。30数個からなる岩の総重量は2300トン。飛鳥石と呼ばれる花崗岩は岩肌がとても美しく、花々に包まれた春、雪化粧の冬、四季折々に風情のある姿をみせる。棚田百選の「稲渕の棚田」、飛鳥時代からあると言われる「飛鳥川の飛石」など、奥飛鳥への入口はここから。

 

  • 万葉の植物園路
  • 猿石
キトラ古墳周辺地区

さ檜隈 檜隈川の 瀬を速み 
   君が手を取らば 言寄せむかむ (万葉集 巻7-1109)

大陸風の壁画が発見されたキトラ古墳。方角を司る四神像全てが現存する国内唯一の古墳で、天井には世界最古の天文図も描かれている。地区内には渡来人の氏寺と推測される檜隈寺跡もある。キトラの棚田で農体験をしたり、古代ガラスや土器づくり、海獣葡萄鏡づくり、日本最古の鋳造銭・富本銭づくりなど、体験プログラムも楽しめる。

  • キトラ古墳
  • 海獣葡萄鏡
高松塚周辺地区

立ちて思ひ 居てもそ念ふ くれなぬの 
    赤裳引き 去にし姿を (万葉集 巻11-2550)

近鉄飛鳥駅から徒歩7分、国営飛鳥歴史公園館がある明日香を訪れる旅の玄関口。高松塚古墳壁画館では復元された壁画と古墳を同時に見学することが可能。さらに、天皇陵には八角墳が採用されることから文武天皇陵ではないかと言われる中尾山古墳、高松塚古墳壁画に描かれる星宿図をモチーフにした広場などがある。

  • 石舞台
  • 稲渕の棚田

②

飛鳥管理センター


TEL: 0744-54-2441 TEL: 0744-54-2441 https://www.asuka-park.go.jp/

住所/奈良県明日香村平田538

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