泌尿器科のお悩みは四谷メディカルキューブへ

2022年6月29日 PR

夜中にトイレで起きてしまう方。
「加齢のせい」でも実は改善策がある前立腺肥大症について。

『四谷メディカルキューブ』泌尿器科の阿南剛先生を訪ね、ミドルエイジ以上のビジネスパーソンが気をつけるべき病気や予防法などについてじっくりと訊くインタビューシリーズ。3回目となる今回は、こちらも気になる「前立腺肥大症」について。
近年は50〜60代にかけてとくに増加傾向にあり、放置するとやがて仕事や生活の質が大幅に下がる原因にも。そこで今回は、基礎的な知識から治療方法まで分かりやすい解説をいただいた。ぜひご一読の上、気になる症状がある方は阿南先生に直接相談を。

｜本日は、前立腺肥大症についてお聞きします。病名だけはよく知られているように思いますが、具体的にどんな病気なのでしょうか。

男性特有の臓器である前立腺は、膀胱の出口にあります。尿道を取り囲むように位置しているのですが、これが加齢とともに大きくなると、内側を通る尿道を圧迫します。その結果、尿を出し切れない排尿障害や、尿を溜めにくくなる蓄尿障害を引き起こすことになります。

｜明確な原因などはあるのでしょうか。

前立腺が肥大するメカニズムは、まだ解明されていません。50代の方で約30％、60代では約40％と、年齢が上がるにつれて患者数が増えていることから主な原因は「加齢」となりますが、そのほか遺伝やメタボリックシンドロームなどとの関連性も指摘されています。原因が分からない以上は完全な予防も難しいので、定期的な検診がとても重要になります。

｜具体的にはどのような症状が出るのですか。

先ほどの「尿を出し切れない」排尿障害では、尿が出にくくなるほか尿勢低下や尿の途切れ、腹圧排尿といった症状が見られます。一方の「尿を溜められない」蓄尿障害は、尿意切迫感に加えて、夜間頻尿も症状のひとつです。

｜多くの人が悩む「夜中にトイレで目が覚めてしまう」というのも、前立腺肥大症の症状のひとつなのですね。

はい。「何度もトイレに行く」のは典型的な症状と言えます。1回ごとの尿量が十分ある場合は、水分摂取による尿量が多い可能性があります。1回ごとの尿量が少ない場合は、尿を出し切れない排尿障害が関係している可能性があり前立腺肥大症の検査をお勧めします。夜間の排尿回数が多いと睡眠が不十分となり日中の活動にも影響を及ぼします。夕方からの水分摂取を減らすなどの生活指導と、前立腺肥大症や過活動膀胱の薬を使用することで、夜間の排尿回数を1〜3回減らせることが多いです。夜間頻尿でお困りの方は受診を御検討ください。

｜症状の原因はどう調べるのですか。

詳しく検査を行うことになりますが、痛みを伴うものではありませんのでご安心ください。具体的には、前立腺の大きさを計測する超音波検査のほか、尿の勢いや排尿量を調べる尿流量検査があります。

｜症状を自覚したら受診したほうがよいでしょうか。

がんのように深刻な病状ではなくても、深夜に起きる回数が１回増えるだけで睡眠の質が大きく低下します。お仕事や体調管理にも影響しますので、安心を得るためにも早めの受診で尿をコントロールすることが重要だと思います。また、長らく前立腺肥大を放置され、高齢になってから尿道カテーテルを留置される方も大変多いです。早めに治療することが大切です。

｜治療の方法と選び方について教えてください。

当院での第一選択は薬による治療で、多くの場合は改善が認められますが、改善が乏しい場合には手術を検討します。当院ではホルミウムレーザー前立腺核出術と経尿道的前立腺吊り上げ術があり、前者は約90分の手術時間で入院期間は3泊4日、後者はいわゆる「切らない手術」で手術時間は約20分〜30分ほど、入院期間も1泊2日ほどで済みます。

｜後者は気軽に受けられそうですね。

はい。米国では累計で30万件ほどの実績がありますが、日本ではまだ実施可能な施設が少ないのが実情です。前立腺の状態を含めて正確な診断が重要ですので、先に述べた症状に当てはまる方は早めの受診をおすすめします。当院では患者様お一人おひとりに最適な治療法をご提案できますので、ぜひお気軽にご相談ください。