2023年6月1日 PR
「近代日本経済の父」と称される渋沢栄一。大河ドラマ『青天を衝け』では主人公としてその生涯が描かれ、来年2024年度に発行が開始される新1万円札紙幣ではその肖像画が採用されるなど、令和の時代においても話題に事欠かない。
渋沢が後世に残した偉業や功績は、数え切れないほど多い。日本初の銀行となった第一国立銀行の設立や、同じく日本初の公的取引所となった東京株式取引所の創設は言うに及ばず、実に500社を超える民間企業の創業に関与。約600にも及ぶ教育機関・社会公共事業を支援し、さらには民間外交にも尽力するなど、まさに
現代の発展へとつなぐ活動に生涯を捧げた偉人だ。
渋沢は、61歳で北区の飛鳥山に本邸を構え、91歳で没するまでの約30年間をこの地で過ごした。そのため、飛鳥山は「聖地」のひとつとなっており、渋沢史料館をはじめ、旧渋沢庭園や晩香廬、音無親水公園に掛かる音無橋など、今もさまざまな史跡が残る。
そして今年に入り、飛鳥山公園周辺では渋沢に関連する新施設が続々と誕生中。同公園の魅力向上事業『シブサワハット』で整備している「れすとらん館」や「展望ひろば」がこの3月にオープンして賑わいを見せているが、それに次いで先月18日、象徴的な施設がグランドオープンを果たした。
「想いをつなぎ未来を拓く」というコンセプトのもとに開業した『渋沢逸品館ツナグ・マルシェ』は、渋沢栄一が深く関わった地域の特産品や関連する商品を販売するセレクトショップだ。
生誕地である埼玉県深谷市をはじめ、同・秩父市、東京都北区・江東区、岡山県井原市、北海道十勝清水町など、まるで足跡を辿るようにゆかりの地の逸品がずらり。中でも北海道十勝清水町とは正式に提携し、店内の一部をアンテナショップとして提供。新鮮な乳製品や農畜産物を手に取れるが、中でも見逃せないのが下の写真にも写っているミルクソフト。本来は道内でしか味わえない特別なソフトクリームで、同店での販売でも鮮度にこだわり空輸する徹底ぶりなので、ぜひ味わっておきたい。
さて、渋沢栄一の商才の原点と言えば、家業だった藍玉販売。藍の葉から作られる染料を用いた藍染は、近年の日本ブームで海外での人気も高い。店内では、この貴重な伝統工芸を今に「つなぐ」アップデートを果たしたモダンな品々にも注目だ。
施設の運営は、北区の地元企業である株式会社旺栄。かの田中角栄元総理が校長・理事長を務めた建築土木の専門学校、中央工学校のグループ企業だ。同校は114年の歴史を誇るが、大正4年の新校舎の落成時には渋沢自身が学校名碑を揮毫した縁がある。なお、昨年は同校の生徒たちが前述の十勝清水町で町おこしプロジェクトに参画。現地に赴いて過疎化対策をともに考え、未来に向けて持続可能な町であり続けることを目指して、地元商店街の店舗を中心に斬新なアイデアやデザインを提供している。渋沢栄一の精神は、現代の若者たちへと「つながれて」いるわけだ。
飛鳥山公園は太政官布達による指定を受けた日本最初の公園のひとつで、今年で誕生150周年。北区の記念プロジェクトをはじめイベントが多いので、訪問にはベストタイミングだ。天気のよい日は、噂の絶品ミルクソフトを片手に、美しい緑の癒しを。ビズスタ読者は、下記特典もお忘れなく。
渋沢逸品館 TSUNAGU marche
東京都北区王子本町1-1
TEL.03-5948-4661
営業時間/平日 10:00〜19:00
土日祝10:00〜18:00 水曜休
[運営] 学校法人中央工学校グループ 株式会社旺栄
東京都北区王子本町1-4-13
https://www.ouei.com
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2024年09月27日 発行
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