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世界が注目する「MAGO」とは。常設ギャラリーがOPEN!

世界が注目する「MAGO」とは。常設ギャラリーがOPEN!

2021年3月25日 PR

サスティナブルアートの先駆者が訴える、私たちが不法投棄した「E-waste」の現在と未来。

電子機器の廃棄物で美術作品をつくる日本人画家をご存じだろうか。今月16日、東京を拠点とする美術家・長坂真護氏の作品を展示する常設ギャラリーが横浜・元町にオープン。神奈川県藤沢市でリサイクル事業を手掛ける『五右衛門』との共同運営で、今後はSDGsに関する情報発信の拠点としても活用する方針だ。
氏の名前に覚えがなくても、ガーナのスラム街を変える廃棄物アートと聞けば、思い当たる方も多いはず。と言うのも、サステイナブル・キャピタリズムという提言を掲げる異色のアーティストとして、いま世界中で注目を浴びているからだ。

電子機器の廃棄物をアートへ。スラム街を変える芸術活動

MAGOの名が知られるようになったのはここ数年のことだが、「世界が注目する」という表現は決して誇張ではない。氏の活動を追うドキュメンタリーが米国映画賞で4部門受賞に輝いたり、その宣伝費用を募るクラウドファンディングが記録的な成功を収めたり、成長産業カンファレンスでグランプリを受賞したり…と、まさに「時の人」。何しろ、横浜を含めて日本国内と現地ガーナで現在9か所の常設展示施設が、今年度中にも世界の主要十数都市に開設を予定するなど、ちょっと尋常ではない勢いなのだ。

2長坂真護氏が父を亡くしたガーナの子どもに「お父さんになって欲しい」と請われた時の想いを作品に。
[I can take you as my dad]H100cm×W100cm  16,500,000円(税込)

起業に失敗して、独学の絵で「路上の絵描き」として糊口を凌ぐという悶々とした20代を過ごしていた氏は、一念発起して渡航費を準備。NYやパリでアートシーンの門を叩くも、虚しく敗退を繰り返す。

美術家 長坂真護 氏:1984年生まれ。我々先進国の豊かな生活は、ガーナのスラム街の人々の犠牲のもとに成り立っているという真実をアートの力を使って伝えることを決意。「サスティナブル・キャピタリズム」を提唱し、これまでに850個のガスマスクをガーナに届け、2018年にスラム街初の学校『MAGO ART AND STUDY』を設立。2019年にはスラム街初の文化施設『MAGO E-Waste Museum』を設立した。この軌跡をエミー賞授賞監督カーン・コンウィザーが追い、ドキュメンタリー映画“Still A Black Star ”を制作し、アメリカのドキュメンタリー映画アワードImpact Docs Awardで優秀賞4部門受賞。

少年期に画集で親しんだクリムト『接吻』の原画の観賞で「思想や哲学の表現手段」「何百年も残り続ける無二の存在」というアートの本質にふれた手応えを得ながら、発露法に悩んでいた。

ある日、オーガニック製品を手がける米国人の友人との会話で、サスティナブルという言葉を聞く。購入者ではなく環境の利益を目指すという製品思想に感銘を受ける一方、逆に先進国の廃棄物で環境汚染や健康被害に晒される途上国の苦悩を知り、単身ガーナへ。知識ではなくスラム街での実体験で胸を痛めた氏は、作品制作から「文化」「経済」「社会」へと価値を循環させながら脱貧困に資する「持続可能な資本主義」を着想する。黒人の肖像に電子ゴミを組み込んだ作風は大反響を呼び、作品の売上は無料小学校やミュージアムの開設など現地に還元。ゆくゆくはリサイクル工場の建設も視野に入る一大ムーブメントへと成長中だ。

心を揺さぶる常設展示。ご本人からのプレゼントも

路上で描いていた自分の作品が高額で飛ぶように売れる様子に困惑の表情を浮かべつつ、百年、千年と残る仕事へと育てたいと目を輝かせる長坂氏。世界に渦巻く共感は、日増しに大きくなるばかりだ。元町のギャラリーは、ゆったりとした空間に15~20点ほどの作品を展示。異文化との交流拠点として歴史を紡いできた横浜の特性も手伝ってか、作品が訴える海外の現実が直接胸に迫る空間へと仕上がっている。

5E-waste(電気電子機器廃棄物)から金属を取り出すには焼却しなければならないが、有毒ガスを発生する。その惨状を見た長坂氏は、作品の売上でガスマスクを大量に調達し、現地へと戻った。
Photo by Fukuda Hideyo

今回は、何と読者のためにサイン入り著書を用意してくれた。今を時めく超新星からのプレゼント、お見逃しなく。


MAGO GALLERY YOKOHAMA
神奈川県横浜市中区元町1-38-2 LeNoir 横濱元町(ルノアールヨコハマモトマチ)1F
みなとみらい線「元町・中華街」駅より 徒歩3分
JR根岸線「石川町」駅より 徒歩10分
TEL.070-7475-3553
http://www.cinq-arts.com

※横浜ギャラリーは、五右衛門株式会社との共同運営。代表の坂根大郷氏が美術誌で長坂氏の活動を知ってから半年足らずで開設に漕ぎ着けた。義賊・石川五右衛門に共感する坂根氏もまた「後世に残る事業」を目指す志ある企業家である

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