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中村蒼が語るNHK連続テレビ小説の舞台裏

中村蒼が語るNHK連続テレビ小説の舞台裏

2020年6月25日

2006年のデビュー以来、映画やテレビドラマ、舞台など幅広く活躍中の俳優・中村蒼氏。役柄も幅広く、シリアスからコミカルテイストまでこなす豊かな演技力が買われ、現在は自身初となるNHKの連続テレビ小説『エール』に出演中。主人公・古山裕一の幼なじみの「村野鉄男」役を演じ、好評を博している。

新型コロナウイルス感染拡大で撮影が影響を受けたことから明日放送分で休止となるが、再開を待つ間は第1回に遡っての再放送を予定。そこで今回は、ここまでの舞台裏の様子などについて伺った。

|大好評の『エール』では、昭和初期から戦後にかけて活躍した作曲家・古関裕而氏をモデルとした主人公の親友役でご出演中です。こちらも作詞家・野村俊夫氏がモデルとのことですが、実在した人物を演じるのはいかがですか。

責任を感じます。新聞社で働いていた方で、物事を中立的に見る目に多くの人々が共感する作品が多いんですよね。人の気持ちに寄り添う優しい視点は、常に意識しています。

|その一方で、幼少期はガキ大将として描かれていますよね。

自分とは正反対です(笑)。でも、筋を通す考え方を備えていて、社会に出た後の「この男なら大丈夫」と信頼される人格の形成につながっていますよね。個人的にも、敬意を抱きながら演じているつもりです。

|放送では、いよいよ「福島三羽ガラス」が揃ったところですね。演じる皆さんの雰囲気はいかがですか。

山崎育三郎さんはとても温かい方です。歌の実力はもちろん、軽やかに演じても視聴者の皆さんに「届く」力が感じられて、素晴らしいです。主演の窪田正孝さんは、誰もが「この人のために頑張りたい」「自分も貢献したい」と思うような方です。大きな作品の中心に相応しい人格者で、僕が考えるリーダー像そのものなんですよ。

|まさに「憧れの男」という印象ですね。

本当にそう思います。誰に対しても自分の考えをきちんと伝える姿勢などは、心から尊敬しています。

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|来年30代に突入されますが、何か意識していることはありますか。

先輩方から「上手に歳を重ねると経験値が増えて、気持ちが豊かになる」と助言をいただきました。自分もそうありたいな、と思っています。楽しみですね。

|『エール』は明日放送分でしばらく休止して、週明けの29日からは第1回から再放送されることが決まっています。最後に、皆さんにメッセージを。

休止は残念ですが、まだご覧いただいていない方に見ていただくいい機会ですよね。ご覧いただいている方には、もう一度はじめから見返していただくことで、新たな気付きもあると思います。休止期間中は「早く最新話を見たい」と良い意味でのフラストレーションをためて、再開時にはテレビに齧り付くようにご覧いただきたいです(笑)。また、今後は古関さんのヒット曲が次々と登場する予定です。収録も再開しましたので、ぜひお楽しみに!

 

<連続テレビ小説『エール』>

「栄冠は君に輝く(全国高等学校野球選手権大会の歌)」、ラジオドラマ「君の名は」、「長崎の鐘」などヒット曲の数々で昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而氏と妻で歌手としても活躍した金子氏をモデルに、人々の心に寄り添い、音楽とともに生きた夫婦の物語。

6月29日(月)より、第1回から再放送 (月)~(土)
【NHK総合】 午前8時~8時15分/午後0時45分~1時(再放送)
【BSプレミアム・BS4K】 午前7時30分~7時45分

出演:窪田正孝 二階堂ふみ 薬師丸ひろ子 菊池桃子 光石研 中村蒼 山崎育三郎
森山直太朗 佐久本宝 松井玲奈 森七菜 / 柴咲コウ 風間杜夫 唐沢寿明 ほか

詳細はこちら

俳優 中村 蒼 さん
1991年3月4日生まれ、福岡県出身。
2006年、舞台『田園に死す』にて俳優デビュー後、数々のドラマ、映画、舞台に出演。
近年の主な出演作に、ドラマ『赤ひげ』シリーズ、『悪魔が来りて笛を吹く』『詐欺の子』『浮世の画家』(すべてNHK)、映画『空飛ぶタイヤ』(‘18/木本克英監督)、舞台『お気に召すまま』(‘19/熊林弘高演出)、『忘れてもらえないの歌』(‘19/福原充則演出)などがある。現在放送中の連続テレビ小説『エール』に村野鉄男役で出演中のほか、映画『もみの家』が全国順次公開中。
https://aoi-nakamura.lespros.net/

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