2017年3月30日 PR
最近は日本でもワインの名品が味わえる機会が増えたが、通を自認するのであれば、このワイナリーを見逃すわけにはいかないだろう。1879年の設立から実に5世代にわたって「真のリオハワイン」を追求し続けてきたスペインの「クネ」社。高級ワイン生産地として名高いリオハでも最大規模の生産者だ。
グラヴィティーフローシステムを含む最新の技術と設備を導入する先端的ワイナリーだが、目指すのはあくまでも伝統的なリオハワインの歴史的価値の継承だ。母国スペインでは国の誇りとして揺るぎない地位を確立しており、たとえば2004年のフェリペ皇太子(現国王)のご成婚ではフラッグシップの「インペリアル1994」が振る舞われるなど、名実ともに同国を代表するワイナリーへと成長。その社会的地位は、上部写真の「紋章」にそのまま表れている。
情報化と流通網が発展した時代に入り、同社への評価はいっそう高まっているように見受けられる。近年は国際的な認知を獲得し、特に前述の「インペリアル」の名声はアメリカにも響き渡っている。「ワイン・スペクテイター」誌では2013年度の年間1位に選出されて全米を驚愕させたが、スペイン産ワインとしては初の快挙で、現在でも唯一の事例とか。また、ワインファンにはすっかりおなじみとなった「パーカーポイント」や、スペインワインで最も権威あるガイドブックとされる「ギア・ペニン」などでも、同社の赤ワインは軒並み90点以上を獲得。こうした実績から、名実ともに「世界的名門」ワイナリーである。
さて、そのインペリアルワインが誕生したのは、今からちょうど100年前の1917年のこと。だが、このワインは必ずしも毎年生産されてきたわけではない。というのも、ぶどうの出来が思わしくなかった年には生産を行わないほど徹底的に品質が管理されているのだ。
右の写真は、インペリアルの「グラン・レセルバ」と「レセルバ」。前者を口に含むと、豊かな果実味にトースティーなオークを感じると同時に、酸味やタンニンが繊細に編み込まれていることが分かる。香りの良いバルサミコ酢のようなニュアンスが上質なアクセントになっているように感じられた。後者は、凝縮された果実の甘みが力強く、酸味とよく絡み合う印象。タンニンの風味は上品そのもので、フレッシュ感とともに丸みを感じるエレガントな味わいといったところか。
いずれも奥行き豊かで、複層的なのに洗練されたテイストが特徴。ワインに詳しい方なら、その「本物」の味わいに驚くことだろう。
三国ワイン株式会社
東京都中央区新川1-17-18 TEL.03-5542-3939
www.mikuniwine.co.jp/
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