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棚橋弘至の“有言実行”人生と引退への想い─先行投資で築いたプロレスラー人生を語る

棚橋弘至の“有言実行”人生と引退への想い─先行投資で築いたプロレスラー人生を語る

2025年11月27日 PR

実現したいことを先に宣言して、あとは自分自身が全速力で追いつく。それが、僕の「有言実行」

新日本プロレスのエースとして団体を牽引してきた棚橋弘至選手。トップレスラーとして活躍する傍ら、2023年には代表取締役社長に就任。選手兼任の社長はアントニオ猪木氏や坂口征二氏、藤波辰爾氏に続く団体史上4人目の快挙だ。そんな中で昨秋、2026年1月4日の「WRESTLEKINGDOM 20 in 東京ドーム」を最後に現役引退を発表。大いに盛り上がるファイナルロードも、いよいよゴールが近づいてきた。そこで、あと1か月あまりに迫る現在の心境について、今月の特集テーマ「先行投資」の話題とともにお話を伺った。

|いよいよその日が近づいてきました、今のお気持ちは。

引退発表から今日まで、とにかくあっという間だったというのが実感です。皆さんに盛り上げていただいて、本当に選手冥利に尽きますね。まあ、僕自身の努力と才能も大きいと思うんですけど(笑)。

|26年間のキャリアにわたりモチベーションを維持するのは大変だったのでは。

子どもの頃、苦手な算数のテストで100点を取った時に母がとても喜んでくれたのですが、その姿が忘れられなくて。人の喜ぶ姿を見たいというのが、僕の原風景だと思います。ですから、プロレスラーは本当に天職なんですよ。試合に勝ってチャンピオンになる達成感も凄いのですが、何よりも喜んでくださるファンの皆さんの姿を見るのが嬉しくて、次なるチャレンジへのモチベーションになるんです。

|以前、新日本プロレスの社長になると宣言されましたが、本当に就任されましたね。

言霊ではないですが、僕の予言はよく実現するんですよ。次は超満員の東京ドームと、プロレスブームが到来している世界が待っています。未来が見えている社長ってカッコよくないですか?(笑)

|有言実行なんですね。普段からそうなのですか?

はい、先に実現したい目標を言葉にして、あとは全速力で追いつくように努力するのが自分のスタイルです。今は成果報酬の時代ですがプロセスも重要で、今後は結果だけではなく仕事に取り組んだ過程も評価できる社長になりたいと考えています。

|今月号は「先行投資」がテーマなのですが、プロレスラー人生を俯瞰すると、そんな機会が多かったのでは。

まさに先行投資の積み重ねでしたね。入門からデビューまではお小遣いの5万円をサプリメントに注ぎ込みました。プロテインやサプリメントなど、当時としてはかなり早く採り入れましたし。

|確かに、プロレスラーはとにかく食べてトレーニングというイメージがありますね。

せっかくトレーニングに励むなら、成果を最大限に引き出したいですからね。そのためにはどんな栄養素がどれだけ必要なのかを綿密に調べて、適切なサプリメントを選んで飲んでいました。食事と筋トレの時代に、栄養管理という新たな視点を持ち込んだという自負はありますよ。

|では、本誌読者のビジネスパーソンの皆さんに向けて、そしてプロレスラー棚橋弘至選手のファンに向けて、メッセージをお願いします。

社員は上司を見ています。仕事への姿勢は言葉以上に伝わりますので、私たち上に立つ人間こそ「全力の姿」を見せていきましょう。そしてファンの皆さん、1月4日は26年間のすべての感謝をリング上で表現します。ぜひ最後の雄姿を見に来てください!

WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム

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新日本プロレスの年間最大のビッグマッチ、“イッテンヨン”開催!2026年の“イッテンヨン”は、ウルフ アロンのデビュー戦、そして棚橋弘至の引退試合が行われます。
大会当日の夜には、テレビ朝日系列全国ネットにて今大会の放送が決定!
詳細は新日本プロレス公式サイトおよび大会特設サイトをご覧ください。

日時:2026年1月4日(日)14:30開場 16:00開始
会場:東京ドーム

>>詳細はこちらから 

 


棚橋 弘至 さん
1976年11月13日生まれ。岐阜県大垣市出身。立命館大学法学部を卒業後、1999年に新日本プロレスに入門。“100年に一人の逸材”というキャッチコピーのもと、IWGPヘビー級王座をはじめ数々の戴冠歴と実績を残す。リング外でも、バラエティへの出演や映画の主演を務めるなど、プロレス界の顔として活躍。2023年12月より、新日本プロレスリング株式会社の代表取締役社長に就任。2026年1月4日に開催される東京ドーム大会にて現役を引退する。

 

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