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眞栄田郷敦×舘ひろし 映画『港のひかり』公開直前インタビュー|語れるものが、人生のエネルギーになる

眞栄田郷敦×舘ひろし 映画『港のひかり』公開直前インタビュー|語れるものが、人生のエネルギーになる

2025年10月30日 PR

自分が好きなものを大切にすれば、自然に「こだわり」が生まれる

NHK連続テレビ小説『あんぱん』での朝ドラ初出演をはじめ、話題作への出演が続く眞栄田郷敦さん。作品ごとにまったく違う役柄を演じ、強い印象を残している。

この11月14日には、最新の出演作となる映画『港のひかり』が公開を予定している。過去を捨てた元ヤクザの漁師・三浦と目の見えない少年・幸太との歳の差を超えた友情と再会を描く感動の物語で、眞栄田さんは幸太の青年期を演じる。監督は第48回日本アカデミー賞で最優秀監督賞を受賞した藤井道人さんで、撮影は日本を代表するキャメラマンの木村大作さん、そして主役にはご存じ舘ひろしさんという強力な布陣にも注目が集まる本作について、眞栄田さん自身の「語れるこだわり」の話題を交えてお話を伺った。

|眞栄田さんは、弱視の少年・幸太が成長した青年期を演じましたが、かなりの難役ですね。演技にあたり、何か意識されたことはありますか。

少年時代の「おじさん」との出会いを機に現在まで充実した半生を過ごせたこと、そして変わらない「おじさん」への憧れと「おばさん」への複雑な思いを抱えながら、境遇に負けず強く生きてきた過去まで表現したいと考えました。少年期を演じた尾上眞秀さんが基本的な人物像を上手く作ってくれたので、それを引き継ぐことでブレずに演じることができました。

|信念を貫く幸太の姿には心を打たれますよね。眞栄田さんご自身は、何か信念をお持ちですか。

自分と、自分が大切に思う人たちが幸せであれば、それ以外はあまり求めないように努めています。周囲の人が幸せであれば、自分も幸せに包まれますから。

|今回は、誰かのために生きるという姿勢が大きなテーマに設定されていますが、ご自身にあてはめると?

誰に対しても無条件に…ではなくて、何かを与えてくれたと感じた人のためであれば、自己犠牲を伴ってでも動くことはあると思います。今日はパン好きの舘さんのためにクロワッサンを買ってきました(笑)。

|撮影場所は、地震に見舞われる前の北陸ですね。特に印象に残っているシーンは。

港のシーンが本当に美しいんですよ。波が少し荒くて自然の厳しさも感じるのですが、とても情緒的な雰囲気で。現在は、地震の影響が色濃く残る場所なので、木村さんの美しい映像で観る往時の様子は、地元の皆様にもとても意味のあることだと思います。

|眞栄田さんご自身は、誰かに語りたいくらいの趣味やこだわりはありますか。

いくつかありますよ。たとえばTシャツなら、同じものを着回しても映える人間になるために、色違いの3着だけに絞ったり。本当は、コーディネートを考えるのが面倒なだけなんですけどね(笑)。

|情報過多の時代ですが、ご自分の感覚を大切にしておられるのですね。

流行に乗ってしまえば楽なんでしょうけどね。自分が好きなものを大切にすれば、自然にこだわりになりますから。

|なるほど、仰る通りですね。では、読者へのメッセージをお願いします。

劇場でご覧になれば、きっとご自身の大切な方の顔が浮かんでくると思います。キャストは実力派揃いで映像も美しく、とても感動的で余韻のある映画ですので、さまざまな視点から楽しんでいただけると思います。ぜひ多くの方に観てほしいですね。

 映画 『港のひかり』 2025年11月14日(金)全国公開

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小さな漁村に暮らす元ヤクザの三浦(舘ひろし)。漁師で日銭を稼ぎながら細々と生活していたある日、白杖を持つ少年・幸太(尾上眞秀)を見かける。弱視を患う幸太は両親を交通事故で亡くし、身を寄せている叔母には邪険にされ、その交際相手からは虐待されていた。事情を知った三浦は、孤独な幸太にどこか自身の姿を重ね、どこにも居場所がなかった者同士、いつしか年齢差を超えた特別な友情を築いていくが、幸太の視力回復手術のための費用を叔母に託し、突如三浦は姿を消してしまう。時は流れ、12年後。成長した幸太(眞栄田郷敦)は、三浦を探していくうちにとある秘密を知る。ようやく再会を果たした二人は再び心を通い合わせ、平穏な日々を送るはずだったが・・・。

監督・脚本:藤井道人 企画:河村光庸
撮影:木村大作 美術:原田満生 音楽:岩代太郎
出演:舘ひろし 眞栄田郷敦 尾上眞秀 黒島結菜 斎藤工 ピエール瀧 一ノ瀬ワタル
MEGUMI 赤堀雅秋 市村正親 宇崎竜童 笹野高史 椎名桔平

>>映画詳細はこちらから 

 


眞栄田 郷敦 さん
2000年、アメリカ・ロサンゼルス出身。2019年に映画『小さな恋のうた』で俳優デビューし、映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』(21)と『東京リベンジャーズ』シリーズで第34回 日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞の石原裕次郎新人賞を受賞。連続ドラマ「エルピス-希望、あるいは災い-」(KTV)大河ドラマ「どうする家康」(NHK)などへの出演でも注目を集める。その他の主な出演作は映画『ゴールデンカムイ』(24)『ブルーピリオド』(24)など。2025年7月14日『ババンババンバンバンパイア』、2025年9月5日『カラダ探し THE LAST NIGHT』が公開。

 

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