2024年10月29日 PR
地下鉄南北線・三田線「白金台」駅を出てすぐの場所に、戦前に建てられたフォトジェニックな歴史的建造物がある。1938年に竣工した旧公衆衛生院で、設計は安田講堂をはじめ、東京大学の本郷・駒場キャンパスの建物で知られる内田祥三(よしかず)によるものだ。スクラッチタイルで覆われた重厚な外観は「内田ゴシック」と呼ばれる特徴的なデザインで、今なお圧倒的な存在感を放つ。
この貴重な建物を保存・改修し、2018年から港区立郷土歴史館を中心とした複合施設として活用されている。建物自体も展示物として一般公開中で、華やかな空間の中央ホールをはじめ、340席を誇る旧講堂、旧院長室・旧次長室など、建設当時そのままの空気感が実に心地よい。
港区立郷土歴史館は、自然・歴史・文化を通して港区を知り、探求し、交流する拠点として位置づけられており、常設展示のほか特別展・企画展を随時開催している。
有料の常設展示室は「海とひとのダイナミズム」「都市と文化のひろがり」「ひとの移動とくらし」という3つのテーマで構成され、原始・古代から現代にいたる港区の歴史を広く紹介。伊皿子貝塚の15mにおよぶ貝層断面や高輪築堤のジオラマなどが見ものだ。また、港区3万年の歴史をプロジェクションマッピングで案内するガイダンスルームや、縄文土器やクジラの骨格標本などの展示資料に直接手で触れることができるコミュニケーションルームという無料の展示室も併設するなど、楽しみながら学べる設備が充実している。
特別展・企画展は年に4回開催されている。現在は、12月15日(日)まで特別展『激動する幕末維新の港区』を開催中だ。
嘉永6(1853)年、ペリー提督が率いる艦隊が浦賀に来航し、江戸幕府に開国を要求。幕府は翌年にアメリカと和親条約を結び、開国の道を歩み始める。この幕末維新期、現在の港区エリアは当時の社会基盤を揺るがす大事件が続発する舞台のひとつとなった。今回の特別展では、品川台場の築造、桜田門外の変、薩摩藩邸焼き討ち事件、江戸無血開城など、その後の日本史に多大な影響を及ぼした諸事件を通じて、幕末維新期の歴史を振り返り貴重な歴史資料を満喫することができる。
展示を堪能したらカフェでひと休みするもよし、ミュージアムショップでオリジナルグッズを購入するもよし、無料の建物見学を楽しむもよし。
なお、11月の1か月間は開館6周年アニバーサリーとして、参加者にもれなく記念品をプレゼントするアニバーサリーラリーを実施。港区民無料公開日の11月3日には、前庭イルミネーションの点灯に合わせたアニバーサリーコンサートも開催する。詳しくは下記サイトより確認を。
港区立郷土歴史館
東京都港区白金台4-6-2 ゆかしの杜内
TEL.03-6450-2107
開館時間/9:00~17:00(土曜日のみ20:00まで)
※有料展示室の入館受付は閉館30分前まで
休館日/毎月第3木曜日(祝日の場合は前日)
【有料展示室観覧料】 ※建物への入館は無料
特別展:大人 400円・小・中・高校生 200円 常設展:大人 300円・小・中・高校生 100円
セット:大人 600円・小・中・高校生 200円
※港区在住・在学の小・中・高校生、港区在住の65歳以上の方、港区在住の障害者とその介助者(1名)の観覧料は無料となります。(証明ができるものをご持参ください)
※11月3日(日・祝)は港区民無料公開日(港区在住の証明ができるものをご持参ください)
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2025年06月27日 発行
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