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好きな道を貫き、「らんまん」と生きる。

好きな道を貫き、「らんまん」と生きる。

2023年3月30日 PR

この春始まるNHKの連続テレビ小説「らんまん」。

幕末から明治・大正・昭和へという混乱の時代の中、ひたすら愛する植物と向き合い、生命の多様性を肯定し続けた天才植物学者・槙野万太郎の物語だ。

主役の神木隆之介さんにお話を伺った。

 

―激動の時代が背景の物語ですが、変化していく時代に主人公はどのように向き合っていくのでしょう?

今は明治時代を撮影していますが、異文化に触れ、万太郎の世界が広がっていっています。モデルは牧野富太郎さんという植物学者なのですが、それまで海外に委ねることが多かった日本の植物の研究が、牧野さんの時代から日本人自身が植物を発見し、名前を付けるようになるんです。この時代、坂本龍馬も海外に目を向け、世界を広げ、日本を発展させた。そういうチャレンジできる時代が主人公の性格にぴったりで、物語の世界も広がっていきそうだなと思います。

 

―主人公は酒蔵の跡取りでありながら植物学者を目指し、自分らしい生き方を貫きます。その辺りの描かれ方はどう感じましたか?

家柄や歴史で決まっていたら、無条件で従わなければいけないの?ということですね。やりたいことがあるのに、個人の思いはどこに行くんだろう?ということが万太郎を通して伝わってくる。でも受け継いでほしい側もただ「しきたりだから」ではなく確固たる理由があって、その思いも描かれます。それでも好きなことを貫きたいと思うことは悪いことですか?と問う。「個人の尊重」というテーマを感じる物語ですね。

 

―主人公を演じる際に気をつけていることは?

万太郎の感受性や探求心が人一倍強いところは意識しています。今何に興味があり、何に突っ走っているのか表情豊かに演じたい。喜怒哀楽がわかりやすく、嘘をつけない。そんなキャラクターに見えたらいいなと思いながら演じています。

 

―朝ドラの主役を演じるに当たって、プレッシャーや意気込みはいかがですか?

一筋縄では行かない、忍耐力・精神力がないと乗り切れないイメージがあったので、最初はプレッシャーもありました。でも作品の評価だけにとらわれるのでなく、このドラマを通して高知に興味を持ってもらうことも目標に掲げたら、穏やかな気持ちになりました。こんなに歓迎してもらった高知だから、ぜひ盛り上がってほしいという願いを込めて演じています。

 

―朝ドラの「座長」として心がけていることは?

遊び心ですね。もちろん真面目なシーンは気合を入れてやりますが、時にはアドリブや変顔を入れてみたり。長丁場なので、ずっと真面目はきつい。ゲストの出演者にも「気楽な現場なんだな」と思っていただける状況を作れるのが主役なので、そこは意識しています。

 

―最後に、楽しみにされている視聴者の方々にメッセージをお願いします。

「らんまん」は日常に溶け込むドラマであってほしいと思います。朝の準備をしながらチラチラ見たり、楽しそうな声が聞こえるな、だけでもいい。日常音の一つが「らんまん」というぐらいの、皆様のすぐそばにいる作品でありたいです。見ている内に笑顔になったり、楽しい気分になったり、そっと皆様の心に寄り添う作品になれたらうれしいです。

俳優 神木隆之介 さん

1993年埼玉県生まれ。近年の主な出演作は映画「ホリック xxxHOLiC」、「すずめの戸締まり」(声の出演)、ドラマ「妻、小学生になる。」ほか多数。

主演映画「大名倒産」が6月23日公開予定。また、「らんまん」の舞台地である高知県で全ページ撮り下ろした、書籍「かみきこうち」(NHK出版)が発売中。

連続テレビ小説 らんまん
写真提供:NHK

春らんまんの明治の世を 天真らんまんに駆け抜けた―ある天才植物学者の物語
4月3日(月)放送開始 ( 総合・BSプレミアム・BS4K)

出演:神木隆之介、浜辺美波 ほか
語り:宮﨑あおい
作:長田育恵
音楽:阿部海太郎
主題歌:あいみょん「愛の花」
植物監修:田中伸幸

<STORY>
連続テレビ小説108作目『らんまん』は高知県出身の植物学者・牧野富太郎の人生をモデルとしたオリジナルストーリー。その喜びと発見に満ちた生命力あふれる人生を、美しい草花の情景とともに描き、日本の朝に癒しと感動のひとときをお届けする。

時代は幕末から明治、そして激動の大正・昭和へ ―そんな混乱の時代の渦中で、愛する植物のために一途に情熱的に突き進んだ主人公・槙野万太郎(神木隆之介)とその妻・寿恵子(浜辺美波)の波乱万丈な生涯を描く。

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