2024年11月29日
今年は約2年半ぶりとなるソロアルバムを発表し、音楽界でも大きな注目を集めた木村拓哉さん。オリコン週間アルバムランキングで3作連続となる第1位を獲得し、その勢いのまま全国ライブツアーに出るなど精力的に活動しているが、この年末には主演映画の公開も控えている。
12月30日(月)に封切り予定の『グランメゾン・パリ』は、2019年にTBS日曜劇場枠で放送された人気ドラマ『グランメゾン東京』の劇場版だ。タイトル通り、東京からフランス料理の本場・パリへと飛んでの撮影、今回は舞台裏のエピソードなどを伺った。
―あの『グランメゾン東京』の映画化決定の第一報を聞いた時のお気持ちは。
僕自身も待ち望んでいたので嬉しかったですね。あのパンデミックがなければもう少し早いタイミングで話が進んだと思いますが、ともあれ実現に漕ぎ着けてよかったです。
―テレビシリーズの直後に新型コロナウイルスの感染拡大が始まったので、映画化には影響があったでしょうね。
そうですね。ただ、あのコロナ禍で抱えたいろいろな想いを「なかったもの」と扱わず、ひとつのエッセンスとして作品に採り入れた部分はあるかも知れません。いま冷静に振り返ると、全員であの時期を経験したからこそ反映させることができた要素も少なくないと感じています。
―手応えはいかがですか。
出演チームや撮影スタッフ、関係者の方々で0号試写を観たのですが、上映が終わった後に拍手が沸き起こったんです。「自画自賛かな?」と思いつつ、僕も一緒に拍手せずにはいられませんでした(笑)。
―『グランメゾン東京』は料理も見どころでしたが、今回はアジア人で初めてフランス版ミシュランガイドで三つ星を獲得したRestaurant KEIのオーナーシェフ、小林圭さんが監修をご担当とか。
三つ星を取られたのは、テレビシリーズ終了のすぐ後なんですよね。実際にパリの現地で高い評価を維持しておられるのは、本当に凄いことだと思います。小林さんに監修をお願いできたことは、作品の大きな力となりました。|劇中では、日本語の台詞と同じくらいにフランス語を話していましたね。いや、もう大変でした(笑)。フランス語の先生が付きっきりでご指導くださったので、這うように進んだというのが正直なところで。共演の皆さんも含め、多くの方々の想いから生まれる素晴らしいフォーメーションが、試写での拍手に繋がったと実感しています。
―では、本誌読者にメッセージをお願いします。
テレビシリーズの撮影現場では常に「美味しさの見せ方」を研究していましたが、今回の映画でも監督をはじめ技術・照明スタッフの方々が「グランメゾンの世界」にこだわりを尽くしてくださいました。劇場で映画をご覧になって、「お腹が減ったな」と感じていただければ嬉しいですね。
木村 拓哉さん
1972年11月13日生まれ。東京都出身。1988年から2016年までSMAPのメンバーとして活動。個人ではドラマ「ロングバケーション」「HERO」「CHANGE」「BG~身辺警護人~」「グランメゾン東京」、映画「武士の一分」「検察側の罪人」「マスカレード・ホテル」「教場シリーズ」「Believe -君にかける橋-」など話題作に多く出演している。2017年には「無限の住人」での演技が評価され第27回日本映画批評家大賞の主演男優賞を受賞。2024年8月に自身3枚目となるオリジナルアルバム『SEE YOU THERE』をリリースし、約2年半ぶりとなるライブツアー「TAKUYA KIMURA Live Tour2024 SEE YOU THERE」を全国5都市で行った。
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2024年11月29日 発行
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