2024年11月28日 PR
日本で古くから儀礼や贈答に用いられてきた扇子。開いた時に先端が広がる形から「末広(すえひろ)」と呼ばれ、繁栄の象徴や招福の縁起物として親しまれてきた。結婚式の引き出物や記念品、還暦や喜寿のお祝いなどに喜ばれる贈り物のひとつだ。
扇子の起源は平安時代前期。諸説あるが、木簡と呼ばれる木の札に言葉を書き、束ねたものが始まりと言われる。つまり、扇子の原形は想いを伝えるものとして使われていた。
京都で作られる「京扇子」は、扇面、扇骨、仕上げ加工の全てが京都・滋賀を中心とした国内生産。骨づくりから地紙づくり、上絵付け、折加工、接着仕上げなど、約88の工程があり、そのほとんどが熟練を要する手仕事のため、多くの職人の分業によって、ようやく1本の京扇子が完成する。
1200年の歴史を持ち、文化や美意識を取り入れてきた京扇子は、今では現代のファッション性を兼ね備えており、日本人の暮らしに涼と彩りを添えている。
享保三年(1718年)創業の「白竹堂」は、300年を超える京都の老舗扇子専門店。伝統や技術を継承しつつ、常に使う人のことを考え、時代のニーズに即した扇子を製造している。伝統工芸士による手描きや親骨に螺鈿装飾などを施した繊細な扇子から、細やかな刺繍やレース、日本古来の伝統色で染め上げた華やかな扇子まで、多彩な京扇子を品揃え。
さらに、ラメプリントやラインストーンをあしらったファッション性の高い扇子、異業種やアーティストとのコラボ作品など、優れた職人技と今まで扇子に使われたことのない素材やデザインを融合させ、新しい感性の扇子を生み出している。
贈る相手の人柄や好みに合わせて選ぶのも楽しい扇子。名前を刻印し、想いを込めた特別な一本を作ることも可能だ。美しい京扇子は扇骨の数が多く、あおいだときの風もしなやか。品揃え豊富な京都の店舗で手に取ってじっくり選ぶもよし。オンラインショップからも購入できるので、まずはアクセスしてみて。
京扇子の製造工程
1.骨づくり…材料は3年~5年の若い竹を薄く細く加工し、親骨には彫り細工や塗工程を施し、
要(かなめ)の部分で束ねます。
2.紙…扇面の紙は、芯紙を表と裏から皮紙で挟んだ3枚合わせのものを使用し、
その3枚合わせの紙を扇面型に切り抜きます。
3.上絵…切り抜いた紙に絵師が1枚1枚上絵を付けていきます。
4.折加工…上絵の付いた紙を蛇腹状に折っていきます。渋引きをした型紙2枚で紙を上下から挟み、
1枚もしくは2枚ずつ折り目をつけ、後の仕上げ工程で骨を差し込む道を通していきます。
5.仕上げ(ツケ)加工…最後の仕上げの工程では、折り目をつけた紙の仲骨が通る部分に
息を吹き込み穴を開け、水糊をつけた仲骨を差し込み接着します。
親骨とよばれる両側の太い骨は熱して内側に曲げて紙を接着し、形を整え仕上げていきます。
白竹堂(はくちくどう)
TEL: 075-221-1341
TEL: 075-221-1341
https://hakuchikudo.jp/
本 店/京都市中京区麩屋町通六角上ル白壁町448
FAX/075-221-2759
地下鉄東西線「京都市役所前駅」から徒歩7分
喚風(かんぷう)三条寺町店/京都市中京区三条通寺町角永楽町223
TEL/075-221-8500
地下鉄東西線「京都市役所前駅」から徒歩5分
羽田エアポートガーデン店/羽田空港第3ターミナル駅 連絡通路直通
羽田エアポートガーデン内2F ジャパンプロナードエリア
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2024年11月29日 発行
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