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金融業界が見据えるポストコロナの経済と資産形成

金融業界が見据えるポストコロナの経済と資産形成

2020年6月25日 PR

新型コロナウイルス感染症の拡大により、4月7日、政府は福岡を含む7都府県に緊急事態宣言を発出。その後、宣言の対象は全国へと広がった。レジャーはもちろん出勤さえままならない状況となり、法人も個人も社会活動の抑制を余儀なくされた。経済を支える金融業界は、これまでとは一変した世の中をどのように見ているのだろうか。

―新型コロナウイルス感染症の拡大は、福岡経済にも影響を与えていると思います。御行にはどのようなご相談が寄せられているでしょうか?

五島 久氏(以下 五島) イベントや外出の自粛要請により、地域産業は相当影響を受けています。事業の売上げ減少に伴う資金繰りのご相談が最も多く、住宅ローン等の返済に関するご相談も増えています。当行ではゴールデンウィーク中も相談窓口を開くなど、万全のサポート態勢をとっています。

― コロナ禍での経済動向や、今後の福岡経済について教えてください。

五島 リーマンショックは金融システムに端を発した危機でしたが、今回はウイルスの感染拡大を抑えるため意図的に経済をストップさせたことによるものです。地域経済にも影響が出ていますが、ポストコロナを見据えた「新しい生活様式」や「ビジネスモデル」によって、私たちはこの困難を克服していかねばなりません。福岡市は全国的にも人口増加率や開業率が高く、「天神ビッグバン」や「博多コネクティッド」など街の再開発も進行中です。世の中の変化に前向きに対応する風土もあり、福岡経済は再び成長軌道に向かうと考えます。

―「新しい生活様式」において、銀行の対面サービスも無くなるのでしょうか?

五島 働き方や生活様式が変わる一方で、人と人とのリアルな会話が必要な場面はあります。特にお客さまの大切な資産をお預かりする銀行として、ウイルス感染拡大防止等に向けた安全な環境を整備しつつ、店舗でお客さまに安心してご相談いただくことは今後も大事にします。加えて、お客さまのご意向に応じて使い分けいただけるように、インターネットバンキングやテレビ会議システムを活用した非対面チャネルのサービスも充実させていきます。

―そのような状況下で、私たちは「お金」に対してどういう意識を持つべきだと思いますか?

五島 ポストコロナを見据えた前向きな「お金」のご相談もいただきます。リスクマネジメントの一環として、資金を計画的に準備する投資への関心が徐々に高まっているようです。30〜40代を中心とした現役層の方々が「人生100年時代」に向けて、将来への備えを始める動きも見え始めています。「人生100年時代」を俯瞰すれば、実りある人生を支えるためにも計画的に資産を形成し、運用していくことが大切です。これからの人生にどれだけのお金が必要なのかを試算し、改めて資産の持ち方やキャッシュフローを見直されることをおすすめします。投資の基本は「長期」「積立」「分散」です。投資信託で長期にわたって資産を分散し安定的な運用を続ける場合、始めるタイミングや相場変動の影響は比較的軽微といえます。専業投資家でないビジネスマンにとって投資信託は、プロに運用を任せて相場の変動に一喜一憂せず、じっくり増やしていけることがメリットです。

―最後に、今後の銀行の役割についてどのようにお考えでしょうか?

五島 金融インフラとしての銀行の社会的な役割と使命は、どんな状況でも変わりません。当行は、コロナ禍を契機に変容する社会環境や人々の生活様式に合わせて商品・サービスをさらに高度化させ、いつの時も皆さまにとって「いちばん身近で、頼れて、先を行く※」銀行でありたいと考えます。
※『ふくおかフィナンシャルグループ』のコアバリュー


 

 

INTERVIEW
福岡銀行 取締役専務執行役員 五島 久 氏[ ごとう ひさし ]
昭和60年3月、九州大学法学部卒業。昭和60年4月、『株式会社福岡銀行』入行。平成30年4月、『株式会社ふくおかフィナンシャルグループ』執行役員(現職)。平成31年4月、『株式会社福岡銀行』取締役常務執行役員。令和2年4月、同取締役専務執行役員(現職)。『株式会社熊本銀行』取締役(社外)(現職)。

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