鳥取の名峰。開山1300年を迎えた伯耆国「大山」

2018年3月29日 PR

中国地方の最高峰、大山は、７１８年（養老２年）に大山寺が開創されて以来、山岳信仰、修験の場として、古代より全国に名を馳せてきた。その雄大な姿が富士山に似ることから、「伯耆富士」とも呼ばれ、「東の富士山、西の大山」と称される。山そのものが神として崇められ、近代まで樹木の伐採が禁止されてきたため、山麓には西日本最大級のブナ原生林が広がっている。広大なブナの森に降り注ぐ雨や雪は、山を潤し海へと注ぎ、人々に豊かな山の幸、海の幸をもたらしてきた。

開山から１３００年を迎えた今年、地元では、山麓の人々が抱く「大山ヘの祈り」や、大山によってもたらされる「大山の恵み」を体験、満喫できる様々なイベントが各所で繰り広げられる。

日本百名山や日本百景にも選ばれ、２０１６年には日本遺産にも認定された大山をこの春訪ね、悠久の歴史や豊かな自然の息吹を感じて欲しい。

祈りを感じる

御輿行列: 平安時代に始まった大山寺の祈願法要にならい、大山寺などの御輿とともに、1300年祭を祝う時代行列が行われる。■開催日：5月20日（日） ■開催場所：博労座駐車場～大山寺本堂
開創法要:大山開山1300年を記念した特別な法要により、参加者へより厚いご利益をもたらしてくれる。■開催日：5月20日（日） ■開催場所：大山寺本堂

特別版もひとり神事:毎年、大山で行われる無形民俗文化財「もひとり神事」。今年は、特別に神楽・舞が実施されるほか御神水が配布される。 ■開催日：7月14日（土）・15日（日） ■開催場所：大神山神社奥宮など
大山開山1300年特別祈祷：開創法要当日から11月末日まで、諸願成就を祈願する特別祈祷が実施され、1300年間受け継がれる特別加持の秘法が執り行われる。（要予約）■開催期間：5月20日（日）～11月30日（金） ■開催場所：大山寺本堂 ■祈願金：10,000円
大山開山1300年：特別御朱印・御朱印帳開山1300年を記念し、大山寺開創の物語がデザインされた御朱印帳が、期間限定で発行される。御朱印もこの時期だけの特別仕様となる。 ■販売期間：5月20日（日）～11月30日（金） ■販売場所：大山寺本堂

食を楽しむ

1300年祭記念料理・おもてなし料理：大山が育んだ豊かな水と食。期間中、大山開山1300年を記念する、様々なおもてなし料理を堪能できる。

歴史を感じる

大山の大献灯：大山の夏の風物詩となっている「お盆の大献灯」を今年は期間を拡大し、「大山の大献灯」として実施。絵灯籠と和傘を使った幻想的な献灯が開催される。■開催日：8月10日（金）～13日（月）ほか ■開催場所：大山寺参道、大神山神社奥宮参道ほか
1300本のたいまつ行列：1300人もの人々が、たいまつを手に大神山神社奥宮の御神火を渡り繋ぐ。たいまつが「炎の河」となって流れる光景は、圧巻の光景になりそうだ。 ■開催日：９月30日（日） ■開催場所：大神山神社奥宮～博労座駐車場
「大山山麓の至宝」：良質な砂鉄を産出し、たたら製鉄を支えた大山山麓は、日本最古級の名匠「刀工・伯耆安綱」を輩出した。開山1300年を記念して、刀剣の特別企画が開催される。■開催日：７月29日（日）～８月26日（日） ■開催場所：米子市美術館 ■観覧料：一般800円、大学生400円、高校生以下無料※前売り券あり

自然を楽しむ

大山「星」のフェスティバル：どの市町村からでも天の川が見える鳥取県。空気が澄んでいて星空観測スポットが多い大山で、星空を楽しみながら、星空トークショーや星空コンサートなど、数々のイベントが開催される。
ダイヤモンド大山鑑賞：国生みの神イザナミの御陵とも伝えられる母塚山（はつかさん）から眺める、大山山頂に朝日が重なる光景は、太陽がまるでダイヤモンドのように美しく見える。