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【松竹創業百三十周年/竹久夢二生誕百四十年記念】坂東玉三郎特別公演

【松竹創業百三十周年/竹久夢二生誕百四十年記念】坂東玉三郎特別公演

2025年5月29日 PR

夢二が描いた儚く美しい女性を哀愁漂う舞踊劇で表現

松竹創業130周年の今年、南座で人間国宝の坂東玉三郎さんによる特別公演が行われる。今年は竹久夢二の生誕140年でもあり、その絵画を題材にした舞踊『長崎十二景』をメインとした舞台となる予定だ。

 

明治末期から昭和にかけて活躍した竹久夢二。恋多き画家で、中でも最愛の人と呼ばれた彦乃との悲恋が創作の原点といわれる。

12歳も年下の彦乃と夢二は、夢二に妻、彦乃に許嫁がいる時に知り合い、彦乃の父親に強く反対される。夢二は妻と別れて彦乃と暮らそうとするが、一度は彦乃が父親に連れ戻され、二度目の同棲では彦乃が体調を崩す。

そんな中、夢二は南蛮美術を勉強するため長崎のコレクター・永見徳太郎のもとへ。彦乃も追って長崎に来るが、病状が悪化。ついには結核で亡くなってしまう。その翌年、夢二が永見に送った絵が、長崎旅行の記憶をもとに描いた『長崎十二景』だった。

今回の舞台で演じられるのは、この名画をもとに作られた組曲『長崎十二景』の音楽と舞踊が渾然一体となった舞踊劇。玉三郎さんはその中で、夢二が描く女性の「絵画的な印象」を壊さないよう表現するという。

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「竹久夢二が出会い、描いた女性、そこには悲しみや苦しみもあったでしょうが、年月が経って浄化された魂や純粋な美しさだけを表現できたらと思います」。玉三郎さん演じる女性と出会う男性役として、俳優の小波津亜廉さんも登場。哀愁の中に漂う、繊細な情趣や美しさが堪能できる作品となっている。

また『長崎十二景』の前には、約40年前に上演した作品を新たに映像として撮り下ろした映像『夢二慕情』を上映。たまき、彦乃、お葉という夢二に愛された3人の女性を玉三郎さんが演じる。夢二はどのように生き、女性たちと巡り会い、絵を描いたのか。女性たちを通してその生涯を垣間見ることで、舞踊劇の世界に入り込んでいくという趣向だ。

夢二の絵画からは「何とも言えない恋慕の情や愛、この時代の豊かな感情が伝わってくる」と玉三郎さん。扮装にもこだわり、その世界を見事に表現した舞台をぜひ生でご覧いただきたい。

 

  • 竹久夢二「眼鏡橋」福田美術館蔵
2025年6月12日(木)初日~22日(日)千穐楽

開演時間…14時 休演…17日(火)

■ 一等席…15,000円
■ 二等席…8,000円
■ 三等席…5,000円
■ 特別席…16,000円

協力/公益社団法人 福田美術振興財団 福田美術館
公益財団法人 両備文化振興財団 夢二郷土美術館

歌舞伎公式サイト「歌舞伎美人」
https://www.kabuki-bito.jp/

チケットホン松竹(10:00〜17:00)
TEL/0570-000-489 または TEL/06-6530-0333

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