2025年5月29日 PR
まだ記憶に新しい新型コロナウイルスのパンデミック。
映画「フロントライン」の舞台は日本で初めて集団感染が発生したダイヤモンド・プリンセス号だ。当時日本に大規模なウイルス対応専門の機関はなく、対応したのは災害派遣医療チーム・DMATだった。
未知のウイルスに対する経験や訓練もないまま、最前線に派遣された医師や看護師は何を思い、どう行動したのか。主演の小栗旬さんに見どころを伺った。
―作品や役に対する思いをお聞かせください。
船の中で何が起きていたか、全く知らなかったことが台本には書いてあり、そこで闘った人たちの物語に引き込まれました。
役の骨格はモデルになった方々にお会いしてできていったのですが、その一人である阿南英明先生がおっしゃっていたのは「一番考えたのは誰も絶対に死なさないことだった」と。医師たち全員がそれを覚悟して動いていることがぶれずに伝わればいいなと思います。
―モデルを意識して演じられたのでしょうか?
僕が演じるDMATの指揮官・結城英晴のモデルは阿南先生ですが、なりきるのではなくオリジナルキャラクターでいいと思いました。ただ、クルーを触診するシーンは阿南先生に実際の方法を確認しながら演じています。
当時、阿南先生は船内の医師に実情を見ていないことを指摘され、急いで船に行ったそうです。そして現場で「隊員たちのことを考えられていなかった」と痛切に感じたと。そういう思いは持ちつつ、ご本人に引っ張られすぎないように演じました。
―結城という役に共感した部分はありましたか?
共感できることばかりでした。社会のルールには壊せない部分があり、「前例がない」となりがちです。ただ結城は「じゃあこう考えれば?」と発想を転換できる。
実際に当時も、船に乗り込む時になって検疫官しか入れないことがわかり、急遽DMATを臨時の検疫官にするなど、臨機応変に対応されたそうです。
―困難な時も結城たちは常に「人道的に正しい選択」を考えますね。
逃げたい時もあっただろうに、すごいですよね。ただ結城が怒るシーンがあるんですが、阿南先生も「これに参加しないなら医者なんかやめればいい。僕らは人を救いたくて医者になったんじゃないのか」と思ったと。
それが医師としての矜持なのだろうと思いました。
―この作品を通して伝えたいことは?
皆が経験したパンデミックですが、当時のダイヤモンド・プリンセス号がどんな状況だったのか、知っているようで知らない。それを映画にすることは挑戦でもあり、とても見応えのある物語になっていますので、ぜひご覧いただきたいです。
俳優 小栗旬 さん
1982年生まれ、東京都出身。「花より男子(だんご)」(05)や『クローズZERO』シリーズ(07・09)の大ヒットなどで人気を不動のものとし、その後もアート系作品から超大作までバラエティに富んだ役柄を演じ、常に日本のエンターテイメントのトップに立つ存在となる。主な出演作は、「花より男子」(05)、『岳 -ガク-』(11)、「リッチマン, プアウーマン」(12)、『キツツキと雨』(12)、『信長協奏曲』(16)、『ミュージアム』(16)、「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」(17)、『銀魂』シリーズ(17・18)、『人間失格 太宰治と3 人の女たち』(19)、『罪の声』(20)、『キャラクター』(21)、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(22)、『キングダム 大将軍の帰還』(24)など。公開待機作にNETFLIX「匿名の恋人たち」「ガス人間」がある。
映画『フロントライン』
2025年6月13日(金)全国公開
出演:⼩栗旬、松坂桃李、池松壮亮、窪塚洋介
企画・脚本・プロデュース:増本淳
監督:関根光才
配給:ワーナー・ブラザース映画
STORY
2020年2月、乗客乗員3,711名を乗せた豪華客船が横浜港に入港。香港で下船した乗客1人に新型コロナウイルスの感染が確認されていたこの船内では、すでに感染が拡大し100人を超える乗客が症状を訴えていた。
出動要請を受けたのは災害派遣医療チーム「DMAT(ディーマット)」。地震や洪水などの災害対応のスペシャリストではあるが、未知のウイルスに対応できる経験や訓練はされていなかった。
指揮を執るのはDMATを統括する結城英晴(小栗旬)と厚労省の立松信貴(松坂桃李)。船内で対応に当たることになったのは結城とは旧知の医師・仙道行義(窪塚洋介)と、愛する家族を残し船に乗り込むことを決めたDMAT隊員・真田春人(池松壮亮)たち。
治療法不明の未知のウイルス相手に自らの命を危険に晒しながらも乗客全員を下船させるまで誰一人諦めずに戦い続けた。
〈公式サイト〉 FRONTLINE-MOVIE.JP
〈公式X アカウント〉 @frontline2025
©︎2025「フロントライン」製作委員会
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2025年05月30日 発行
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