Special Issueビズスタ特集

復旧復興のその先へ。 創造的復興に 全力で取り組みます

復旧復興のその先へ。 創造的復興に 全力で取り組みます

2019年7月26日 PR

―2019年度に掲げています「創造的復興」について詳細を教えてください。

昨年7月の豪雨災害からの復旧復興プランに掲げたのが「創造的復興による新たな広島県づくり」です。その4つの柱となるのが「安心を共に支えあう暮らしの創生」、「未来に挑戦する産業基盤の創生」、「将来に向けた強靭なインフラの創生」、そして「新たな防災対策を支える人の創生」となります。原状を回復するだけでなく、災害以前よりもより良くしていこうという考え方で、被災者の皆さんの生活再建と心のケアを第一に、地域コミュニティの再生支援や産業基盤の創生、公共インフラなどの復旧にも引き続き取り組んでいきます。

―「未来に挑戦する産業基盤の創生」として、どのような取り組みがありますか。

施設・設備を被災された中小企業者に対する補助金としてグループ補助金があります。水害で使用できなくなったパソコンや車両なども補助の対象となり、本県では、補助金の相談から申請を受け付けるグループ補助金業務センターを立ち上げ、事業者の速やかな復旧・復興を後押ししています。また、今回の災害では交通が遮断され従業員が出勤 できない事態も多く起きました。これらのケースを含めたBCP(事業継続計画)の策定について、特に中小企業を中心にワークショップを行い、BCP策定から策定したBCPの有用性を検証する図上訓練まで幅広く支援を行っています。企業が普段からBCPやBCMを意識し経営戦略の中に組み込んでいくことで、事業を継続できるだけでなく、自らの強み・弱みを分析しながら、企業価値向上を目指すことが目的です。さらに、産業支援機関や金融機関も巻き込みながら、広範囲に啓発的にBCPの重要性を訴え啓発を目的としたフォーラムも開催しています。

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―県の目指す姿として掲げていらっしゃる「欲張りな ライフスタイルの実現」とはどういったものですか。

ワークライフバランスであったり、働き方改革という観点からも、仕事を減らし暮らしを充実させるという意識が高まっています。一方で生産性の向上を同時に進めなければなりません。仕事もプライベートも充実させるという意味合いで「欲張りなライフスタイルの実現」を広島県では掲げていますが、その実現には生産性の向上が必要で、契機となるのが第四次産業革命と言われる新しい技術やビジネスモデルととらえています。AIやIoT、ロボティクスなどを活用し生産性を上げることに関しては産学連携も含め進めていますし、それらを活用していくためには人材育成も大変重要です。具体的にはAI/IoT実証プラットフォーム事業として立ち上げた「ひろしまサンドボックス」や、イノベーション創出拠点として「イノベーション・ハブ・ひろしまCamps(キャンプス)」も設置しました。交流を通じ化学反応が起きることを期待しており、多くの方にご参加いただければと思います。

また、今年度は「浅野氏広島城入城400年」の節目で記念事業にも取り組んでいます。浅野氏の時代は今の広島を形作ったと言える時代です。歴史に関する様々なイベントを通して 広島の新たな魅力発見にもつなげたいです。

このように様々なことを通じて県民の皆さんとともに創造的復興に向けて全力で取り組んでいきます。

 

「浅野氏広島城入城400年記念」イベント開催!

広島県立美術館では浅野家ゆかりの至宝を一堂に紹介する企画展を開催。また、わらび座によるミュージカル「茶の夢~宗箇さぁと私~」(県民文化センター)のほか、多様なイベントを随時開催中。

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入城400年記念 広島浅野家の至宝 ―よみがえる大名文化―
9月10日(火)~10月20日(日)

わらび座ミュージカル
9月7日(土)~9月22日(日)

詳しくはホームページまで→https://www.asano400.jp

広島県知事 湯﨑 英彦さん

1965年広島県生まれ。90年東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現経済産業省)に入省。95年スタンフォード大学で経営学修士を取得。2000年退官後、株式会社アッカ・ネットワークスを設立。その後、09年に広島県知事に就任。現在3期目。趣味は、スキー、キャンプ、サイクリング。

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